アイドルグラビア購入日記 2002年写真集レビュー集

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2月レビュー分

藤本綾ムック 18 years old

(Boon特別編集/MAL撮影/952円(本体))

[Birth]1983-01-28[Blood]O[T,B,W,H]161,87,60,88

写真集というより低価格ムックというのが最近のトレンド、藤本綾もその路線で 出してきました。といっても、ムックの中では割とページ数も多い方です。その分、 680円辺りが標準の価格帯とすると、若干高めですが。

デビュー当時はいまいちだったものの、撮られ方を覚えて格段に良いグラビアを頻出する ようになった彼女ですが、さすがにこれだけカット数が多いと芳しくないものもある。でも、 全体としては良い写真が多く、満足度は高いです。中身はだいたい水着7、その他3くらいか。 撮影者のMALは初見だと思いますが(誰かの別名だったらごめん)、室内でもはっきりした 写真を撮っていますし、私の好み方向の撮影スタイルです。

水着写真に変な衒いもなく、ストレートに撮れているし、表情も豊富。水着の藤本綾が 見たい人、綺麗な藤本綾が見たい人、綺麗な写真が見たい人、どの人にも満足がいくと 思います。この写真量で、この写真の綺麗さでこの価格なら大満足。おすすめ。 (100点/コストパフォーマンスが非常に高いので満点付けます。写真もはっきりした良い写真が多く、モデルの良さを引き出していて、おすすめ。)

戸田恵梨香 1st. 写真集 内緒なじゅもん

(三和出版/小町剛廣撮影/1714円(本体))

[Birth]1988-08-17[Blood]AB[T,B,W,H]155,65,56,74

岡本奈月を絶賛しておいて、次は88年生まれの戸田恵梨香か。もうここは低年齢層 グラビア購入日記になりつつあるな。あれ、これの巻頭にも大きなニットもの(注:岡本奈月の項の 大きなセーターものと共に、まるでそれしか着ていないように錯覚を与えるグラビア手法のこと) があるよ。これ書くまで見ていなかったからなあ。ちょっと書きにくくなっちゃったなあ。

心の声はこれまでにして。序盤は海の近くでの水着などの写真が多いのですが、 この部分の髪型が全般的に気に入らない。前にある程度下ろしている分には良いのですが、 完全に分けてしまうと、体型が子供っぽい分すごく子供に見えて、見ている私が罪悪感を 感じてしまう。ということで、さすがの水着好きな私も、ついとばし読み。

中盤は学校の中の風景で、割とトラッドな格好をしていて。この部分はすごく可愛いです。 やっぱり前髪を多めに垂らすべきだよね。一番良いのは礼拝堂の中でのカット群、その中でも 見開きで礼拝者用椅子に座ってこっちを見ているカットが良い感じ。

最後の方はまた薄着になったり、お約束のスクール水着があったりとちょっとロリ方向に 行きますが、前半ほどの罪悪感は感じません。帽子をかぶっているカットが良いですね。 表情的には、弾けて笑っているより、すましている方が安倍なつみ風の可愛さが出て 良いような気がします。赤いノースリーブを着て、手を組んで顎に当てている写真が良い。 four sphereの岡本奈月が良すぎたので、なんか新鮮な感動が薄れてしまって、公平な 評価が出来ていない気がしますが、良い写真も結構あると思います。 (90点/公正な評価が出来ていない気もする。水着を期待してみるより、着衣の可愛さを見た方が正解かも。)

3月レビュー分

平山綾 2nd. 写真集 Miracle

(学研/奥山栄一撮影/2,500円(本体))

[Birth]1984-01-13[Blood]A[T,B,W,H]163,85,59,82

1st. 写真集も学研発行、BOMB特別編集だった平山綾。 その時は制服、体操着、ロリータファッションといかれた格好のオンパレード、しかもそれを 帯の宣伝文句にされるというちょっと…、という写真集でした。今回はそこまで酷くはなく、 おとなしい感じの制服に水着メインという、まあ普通の写真集と言えるでしょう。 ちょっと水着の割合が多いか。

とはいえ、高校3年でバストが5cm大きくなって、グラビアアイドル的な体型になったものの、 水着の写真はそれほど扇情的でもない。水着はビキニがほとんど、それもいわゆる「ひもパン」 と言える物なのにもかかわらず、他のグラビアで時折感じる色気があまり感じられない。 まあ、高校卒業記念の写真集なら、こういう健康的な路線の方が理想的だとは思います。

表情面では、掲示板の方でも指摘があったように、平山綾の魅力である「人形的なビジュアル」 はあまり前面に押し出さず、普通のアイドル写真集のような笑顔が主になっている。これを 良いと思うか、不満に思うかは微妙な所ですけど、私としては特に嫌な印象もなかったので、 潜在意識的には不満でもないんでしょう。ただ、携帯持って話している写真にはちょっと幻滅。

正直な話、今の平山綾のファン層っていうのが見えないので、この写真をおすすめして良いか どうか何とも言えない。私としては、こういう感じのさばけた平山綾も好きですし、茶髪への 変化も受け容れられていますし、「すごく満足、おすすめ!」というほどではないにせよ まあこれなら価格相応の価値はあるな、といった所なんですが。写真もはっきりしているし、 表情のバリエーションも豊富、構図も色々楽しめて、けど技巧に走りすぎてはいない。完成度は 高いと思います。後は今の平山綾が好きかどうかにつきますね。 (90点/写真集としての出来は高く、今の平山綾も好きな私には楽しめました。でも、ファン層が今は見えないだけに、おすすめ出来るか判断に迷う。)

土方みなみ 1st. 写真集 jasmine tea

(アクアハウス/井ノ元浩二撮影/2800円(本体))

[Birth]1986-10-14[Blood]B[T,B,W,H]160,80,56,81

スピカヤンチャン と続いてグラビアが好みの方向だったので、3月前半の写真集ラッシュの中ではこれを 購入しました。先週金曜日に書店で見かけて購入の決意は固めていたものの、もし土日東京 行ったときにイベントあったら…(この時点で私に情報はなかった)、と思って見送ったのが 正解で、書泉でサイン会イベントがあったのでそちらで購入。しかし、当日の朝に行って 60番(だったかな?)、意外と少ないなあ、という印象。そんなものなんかも知らんけど。

ヤングチャンピオンが同じ井ノ元浩二撮影ということで、プロモーショングラビア だったようです。写真集でも全体に井ノ元浩二色が流れる。でも、1st. 写真集に 井ノ元浩二は正しい選択ですよ。魅力を正しく、分かりやすい形で伝えてくれる。 これが上原美佐みたいに渡辺達生だと…(ここで愚痴るな)。

表情は笑顔半分、それ以外が半分といったところか。でも、圧倒的に笑顔の方が 良い表情が出来ている。笑顔が良い表情っていうのはグラビア展開に強いので、良い傾向。 歯を出した笑顔で表情がまとまらないと、グラビア構成に苦労しますから。じゃあ、 笑顔じゃないカットは悪いのかというとそうでもなくて、表紙みたいにエキゾチックな 感じが出ている写真も多い。ちょっと目を細めてしまうと、その要素が薄まってよろしくない。

格好は水着が多めで、上はビキニ主体、下はビキニもあれば、ホットパンツ系(正確な 呼称不明)もある。出し惜しみ感はなく、満足は出来ます。1st. としては理想的な配分じゃ ないかな。全体として、1st. 写真集として教科書通りの良くできた写真集だと思います。 土方みなみの魅力も出ているし、表紙のチョイスも正しいし。イベントに行ったから100点 つけるのか、と思われそうで最後まで悩みましたが、100点つけましょう。 (100点/1st. 写真集としてお手本のような出来。井ノ元浩二の写真も魅力を出せているし、格好的にも出し惜しみはない。おすすめ。) [→bk1]

モーニング娘。写真集 Chain! Chain! Chain!

(FLASH特別編集/藤代冥砂撮影/2500円(本体))

FLASHに連続掲載されていた、藤代冥砂撮影のグラビアを集めた写真集。このページでも 石川梨華後藤真希五期メンバーの時には感想を書いており、石川と後藤の 回は好意的な感想になっています。他にも、私は買わなかったものの辻、加護の二人が 遊園地に行く回は話題になっていました。これらがまとめて(未発表も含めて)見られる この写真集はお買い得かな、と思って購入。インタビューを掲載した小冊子もついています。

構成は、最初に五期が入る前の9人での集合写真が数点あって、飯田圭織、加護辻、13人での 集合写真、保田圭、安倍なつみ、後藤真希、吉澤ひとみ、石川梨華、五期メンバー、矢口真里 という並び。85年組(後藤、石川、吉澤)の3人が並んだ写真の出典ってここだったんですね。 各人のオムニバス形式、といっても良いので、集合写真系は飛ばして、ざっと見ながら 思ったことを各々書いていきます。

飯田圭織は大人の女性風。帽子被っているカットとかはともかく、最初の4Pの髪型がなあ。 辻加護は、やっぱり衝撃的ですね。おまえら何歳だ、という、年齢を超越した「幼女の具現化」 が恐ろしくはまっている。これが日本の超人気アイドルグループにいるという事実に改めて 感銘を受ける。保田圭はジャズシンガー?の日常、か。ビールを持っている写真がらしくて良い。 実は保田圭の表情がすごく良く、それがこの写真集の拾いものの一つ。

安倍なつみは強面のライダー集団と。こういう写真が企画できるところが、藤代冥砂は強い。 そういう写真だけだったら辛いんですが、その後にタンクトップやジャージといった自然な 写真も載っていて、その辺も上手い。後藤真希は本誌でも書いたけど、後藤真希と白という 意外な結びつきが良いです。吉澤ひとみはこの写真集の中では一番普通。でも、普通に神が 宿っている。白いニットを着た写真4点が非常に可愛い。

石川梨華も本誌で書いたけど、この写真集では胸の谷間が気になる写真が多い。五期メンバー (高橋愛、紺野あさ美、小川麻琴、新垣里沙)は本誌掲載時はいまいちと思ったけど、教室で これに掲載されている教室で寝ているカットが良い。矢口真里はソロ写真集に近いイメージ。 ソロ写真集の方向性は良かったと思うので、この写真集でもこの方向で良いと思う。

さすがに全員の感想を書くと長くなるな。総括すると、これは捨てだろうという写真もなく、 他のグラビアで見たことあるようなありがちな写真もなく、満足できる写真集だと思います。 でも、アイドル写真集、といった趣ではないので、藤代冥砂の癖が気になるならおすすめできない。 ソロ写真集でアイドル写真集的なものが続いている今だから、こういう写真集もサブとして 存在しうると思います。FLASHを全号持っているなら要らないかも知れないけど…。 (90点/いわゆる「アイドル的」写真集じゃないけど、良い写真も多いし、アイドル的なものはソロ写真集が引き受けるということで、これもあって良い。) [→bk1]

4月レビュー分

市川由衣 2nd. 写真集 いちかわくん

(ワニブックス/橋本雅司撮影/2,600円(本体))

[Birth]1986-02-10[Blood]?[T,B,W,H]158,83,55,84

今日取り上げる3冊の写真集、いずれも1st. 写真集を去年の7月から8月に出した人の 2nd. となっています。まずは今年のビジュアルクイーンにも選ばれた市川由衣。この人の 1st. 写真集は、思わず表紙買いしてしまうくらいの 衝撃で、内容的にも大満足でした。それ以降の各雑誌でのグラビアでの活躍も凄まじい ものがあり、ビジュアルクイーンにも選ばれ、満を持しての2nd. という感があります。 「いちかわくん」というタイトルには疑問を感じますが、タイトルで中身が悪くなる 訳でもないので、これ以上触れないでおきます。

1st. 写真集は平田友二撮影の、とにかく雰囲気の明るい写真集でした。写真としての 陰影はあるのですが、表情は明るく、悩みなんて何もない(言い過ぎ)という感じの写真。 私は、1st. 写真集とはかくあるべきだと思います。まずはその人に親しみを持たせる。 出会いの時に暗い表情をされるよりは、明るい表情をされた方がいいですし。

この2nd. は、そこから一歩踏みだし、表情、写真の雰囲気、それぞれバリエーションを つけた内容になっています。そこからは、1st. で感じられた明るい魅力の他に、市川由衣 特有の野生動物的なシャープさを新たに感じられます。本人が大人っぽさを増したことも あり、表紙に代表される色気や、余裕が全体に感じられ、1st. とは違った多種の魅力が あります。ちなみに、スクール水着やセーラー服などのカットもありますが、 その本人の変化とはそぐわないため、普通のビキニのカットには劣るかな、という印象。

ということで、単体としても満足はいくし、1st. を持っていたら方向性が異なる 写真集なので、さらに楽しめるとは思う。買って損はしないし、おすすめできる。 でも、じゃあ1冊だけ買うとしたらどっちを勧める、というと、私は1st. の方を選んで しまうような気がします。でもこれは、完成度の違いではなく、あくまで好みの問題。 私としては、陰などない市川由衣の初期の明るさの方が好き、ということなので (95点/1st. よりも色気を増し、余裕が出ており、野生動物的なシャープさを全体に感じる。私の好みとしては1st. だが、完成度は非常に高い。) [→bk1で購入]

小沢加奈子 2nd. 写真集 指の記憶

(バウハウス/橋本雅司撮影/2,900円(本体))

[Birth]1986-02-26[Blood]B[T,B,W,H]163,88,59,85

小沢加奈子も、1st. と2nd. の方向性は市川由衣と似ていて、井ノ元浩二撮影の 1st. 写真集は明るめの写真で顔見せ、で 2nd. は市川由衣と同じく橋本雅司撮影。でも、小沢加奈子の場合は1st. から、 表情全体に陰を感じさせる出来でした。その辺が、1st. では表情の硬さに感じられ、 笑顔の表情の写真に良いものがあっただけに残念に思われました。

でも、この2nd. ではその表情の陰が、橋本雅司の撮影の雰囲気にはまって非常に 良く思えます。明るめの表情もあるのはあって、ひょっとしたら割合としては1st. と ほとんど変わらないのかも知れない。でも、1st. では井ノ元浩二の写真とあっていない ためか不要に思えた陰のある表情が、この橋本雅司撮影ではむしろそちらの方が 魅力的に見えてくる。この辺の違いっていうのは面白い。

それに加えて魅力的なのが小沢加奈子のスタイル。これも橋本雅司撮影の陰がそう させるのか、言葉は悪いのですが「エッチな体をしている」という感じがします。 もっと悪くいうと「エロ本風」なのかもしれない。1st. と体型が大きく変わった 訳ではないと思うのですが、水着や衣装の凝ったチョイスも手伝って、スタイルを 見ていくだけで楽しめる内容になっています。

多分、小沢加奈子という被写体に好みは分かれると思う。表情も明るい方では ないので、アイドル写真集としての出来は疑問符が付くかも知れない。でも、 私としてはこの写真集は是非見てもらいたい。表紙がこの写真集をかなり端的に 示していると思うので、表紙を見て、ちょっと引っかかったら買ってみると 良いんじゃないかと。おすすめです。 (100点/橋本雅司撮影の陰影が、暗めの表情を魅力的にし、そのスタイルになにかを宿らせている。おすすめ。) [→bk1で購入]

平田裕香 2nd. 写真集 Hasta Manana

(ワニブックス/上野勇撮影/2,600円(本体))

[Birth]1983-09-15[Blood]A[T,B,W,H]158,85,60,85

市川由衣、小沢加奈子の2冊は2nd. に橋本雅司を起用して、少し変わった方向性を 出してきましたが、この平田裕香の写真集に関しては野下義光撮影の 1st. 写真集と、あまり方向性は変わっていない感じ。 まあ、学研の写真集ということで、制服、セーラー、バスケユニフォーム、体操着とやけに サービス精神旺盛だった1st. よりは、セーラー服のみという普通の写真集になっているか?

ということで、普通の写真集になってしまっていて、なおかつ方向性が変わっていない という点で、ちょっと魅力は劣るなあ、というのが正直なところ。平田裕香自体は、 少し髪が短くなった点など魅力を増してはいます。方向性が変わっていない、と不満を 書いていますが、じゃあ渡辺達生撮影とかになった平田裕香写真集を想像してみると、 そんなの買う気が起きないのも事実。変な高望みで不当に評価を下げてしまっているのかも 知れない。

メキシコ撮影が平田裕香にあっているか、などまだ書いていない細かな不満はあります。 でも、1st. と比べなければ、今の平田裕香を魅力的に写した写真集として評価は高く 付けられると思います。あざといカットが少ないのでそう言うのが苦手な人にもお勧め。 あ、あと、この写真集独自で、非常に好印象なのが温泉タオル巻きカット。これは良いです。 (90点/1st. と同じような方向性なので、どうしても1st. と比べてしまい、ちょっと不満が残る。でも、出来は悪くない。) [→bk1で購入]

ニッポンの少女〜月刊少女クロニクル2002〜

(BOMB特別編集/今村敏彦撮影/2,800円(本体))

BOMBで連載されていた「月刊少女」の総集編。連載当時15歳以下だった、という条件のため、 今の段階ではU-15という区切りではなくなっています。14人が8〜12Pでの掲載です。 掲載されている人をページ順にあげていくと、石田未来(12P)、岡本奈月(10P)、 新井梨絵、鈴木葉月、鶴海静香、菊利友佳子、大沢安希、長澤まさみ(12P)、若林優佳、 盛内愛子、沢井美優、大森美希、森林恵理奈、宮崎あおい(12P)。

いつも思いますが、こういうオムニバス形式ならどうしても価格の高くなる写真集という 型式をとらず、ムックで出して欲しい。どうしても好みというのは出てきて、この子だけで いいや、この子を外してページ数を増やして、という気持ちになりますから。いくら この写真集のように、一人撮影でコンセプトを統一しているとはいえ。

ざっと気になるところについて感想を。石田未来はこの時期(2年前)とは思えないくらい 表情が良い。むしろ最近より自然な表情が出来ているんじゃないかな。可愛さ炸裂です。 岡本奈月も可愛いんですが、オール水着なのがちょっとマイナス。まだまだこの世代なら 水着以外の方が可愛い場合が多い。制服とか(趣味的という意味では変わらない)。 新井梨絵はこの時期だとまだまだの印象。

鈴木葉月がかなり良いです。まあ、撮影当時15歳で、少女っていう話でもないから。 猫目を強調しているのがよい方向になっている。鶴海静香はこの間のムックに比べると…。 菊利友佳子は浮いている感じ。大沢安希は並んで手を挙げている写真が良い。 長澤まさみは写真集「そら」に関連カットがあり。若林優佳が怖いです。

盛内愛子は過去のグラビアの中でも高水準。非常に可愛く撮れています。沢井美優の 表情も良いなあ。歯を出して笑ってもそれが良さにつながっている。大森美希はすごく 大人っぽい。水着では映えているが、その分少女という感じでもない。森林恵理奈は 両サイドで縛った髪型の写真がとてもかわいらしい。P7の水着写真はいまいち。 宮崎あおいは、ちょっと考えすぎたかな、という感じがする。

トータルでみて、お買い得かどうかというと多分お買い得ではない。撮影当時の 生声が聞けるCDとか付けるより、1400円でムックで売って欲しいと思う。良い写真も 結構ありますが、これを買う人が、これに掲載されている全員が好みであることは 絶対にあり得ないので、コストに対しては満足度が低すぎると思う。ということで、 相当レンジの広い人か、このコンセプトに思い入れのある人にはお勧め、という程度。 (85点/良い写真もあるけれど、やはりこの価格で出す商品じゃないと思う。ムックでの形態で売って欲しい。鈴木葉月と石田未来、盛内愛子、沢井美優あたりがおすすめ。)

桂亜沙美 1st. 写真集 17歳のデッサン

(ぶんか社/小池伸一郎撮影/3,000円(本体))

[Birth]1984-06-12[Blood]A[T,B,W,H]163,86,56,83

桂亜沙美を意識したことはほとんど無かったのですが、掲示板で話題になったこと、 自分の日記を検索してみたら割と誉めていたこと、最近出た Chuッスペシャルが良かったこと、などから 写真集を購入してみました。この写真集自体は昨年の9月20日初版と奥付にはあります。

色々なところで、桂亜沙美は足の綺麗さが魅力的、という話を読んでいたので、 その辺を期待していました。で、その期待に見事に添う写真が多かったのがまずは 嬉しかった。それほど多いわけではないのですが、水着姿で立ちポーズ、そこから 伸びる綺麗な足、これを見るだけで十分価値はあったな、と思いました。

割合としては前半はほとんど水着、もしくは水着の上からなにかを羽織ったスタイル。 水着はビキニかセパレート。真ん中くらいで着衣(といっても薄手のワンピースなど)が あって、そこから競泳系の水着やビキニに戻って、最後はセーラー服ということで、 非常に商売っけのある写真集で、印象は良いです。やっぱり足は強調すべきだし、 ビキニメインで行かないとだめですよね。

そんな中、ビキニと並んで鮮烈な印象を与えるのが最後のセーラー服。最後の方では セーラー服の胸をはだけさせるという、過剰とも思えるサービス付き。いやらしいと言えば そうなんですが、ここまで出来るというのもすごいことだと思います。しかも 写真集の最後では髪を切ってしまって、短髪の姿も見せる。短髪の写真が3点程度なのが もったいなくて、後半10%くらいはこれでも良いんじゃないの、とも思いますが、 まあそれは今後の写真集で見てね、ということだったのでしょうね。

全体を通して、写真集の色々な要素が凝縮された、非常に頑張っている写真集だと 思います。お買い得度は非常に高いし、足フェチな人には何よりもまずお勧めしたい。 触れていませんでしたが、表情もバリエーションが多く、衣装的にも色々楽しめる。 全体の割合もかなり理想的。今頃ですが、買って満足度は高かったです。おすすめ。 (100点/写真集としての色々な要素が凝縮された、良質の写真集。足の綺麗さを楽しみたい人には特におすすめ。) [→bk1で購入]

5月レビュー分

榊安奈 2nd. 写真集 チャカチー

(秋田書店/上野勇撮影/3,500円(本体))

[Birth]1986-01-16[Blood]B[T,B,W,H]157,80,59,82

とりあえず、写真集の中身とは関係のないところから。この写真集はDVD付きで、 その分やや高めになっています。最初は、DVD無しで2,500円くらいにした方が 良いかなあ、と思っていたんですが、DVDをざっと見た感じ30分弱の内容で、 オーサリングもきちんとしてあるし、ざっと見た感じでは出来は良さそう。 普通に単品で2,800円くらいで売ってもまあ納得が出来る程度の出来。そう考えると 合わせて3,500円っていうのはかなり頑張っていると言って良いと思う。

DVDがついている分、写真集としてはページ数がやや少なめです。水着と着衣は 7:3くらいかな。着衣といっても、タイでの撮影なのでそれなりに露出度はあり。 割合としては理想的といえると思います。表情のバリエーションとしては、笑顔より しっとり系(いつも思うが、もう少し良い呼称はないものか)が多め。榊安奈については そっちの方が綺麗さが際だつので、この辺のバランスも良いんじゃないかな。 画一的ではないですし。

写真集の出来は、もう今の榊安奈で、上記のように適当なバランスで写真掲載してあって、 割と正統ラインで撮影を行う上野勇なら、悪いものが出来るはずがないといったところ。 きちんとアップではシャープさを出して、榊安奈の魅力を余すところ無く出している。 不満点はページ数の少なさのみ。完璧と言っていいし、私にとって理想の写真集とも言える。 1st. よりも水着露出はやや大胆方向なのもいいし。意外とDVDをしっかり作っていて この価格、私の中では歴代五指に入るとまで言ってしまおう。おすすめです。 (100点/今非常にレベルの高いところにある榊安奈を、正しいバランス、正しい撮影で撮った珠玉の写真集。良質なDVD付きにしては価格も頑張っている。おすすめ。) [→bk1で購入]

細田あかり 2nd. 写真集 Blossom

(バウハウス/木村智哉撮影/2,800円(本体))

[Birth]1986-08-18[Blood]B[T,B,W,H]157,85,59,84

うーん、1st. 写真集の細田あかりはどこに行って しまったんだろう。とりあえず、顔が丸いよ。って書くと、「1st. から丸かったやん」 ってつっこみが入るとは思うんですが、1st. では頬を横髪で隠すことである程度 カモフラージュできていた丸さが、前に出てきてしまっているため隠せない、という 感じがする。全体に顔の張りがきつくなっている印象。

といっても、1st. 並のシチュエーションやポーズ、表情の工夫がなされていれば そこまで気にはならなかったのかも知れない。1st. は暗い家屋の中や温泉(街)などの 場所で、恥じらいやおびえ(とは言い過ぎか)を感じさせるような表情を多用することで 独特の雰囲気を作っていた。すべての写真がそうではなかったが、そういった写真が 全体の雰囲気を形成していたのは事実である。そこがとても印象的だった。

この写真集では、1st. を踏襲しても仕方がないという気持ちからか、普通の グラビアアイドルの写真集的になっている。その方針転換は正しく、同じようなものを 2冊作っても仕方がないんですが、結果として丸顔のみが印象に残る結果に なってしまっている。その路線で行くのなら、徹底的に笑顔・笑顔・笑顔でいった方が、 良かったかな、とも思う。笑顔の写真だと、丸顔でも自然に見えているし。

あと、胸を見開き2Pでアップにするとか、CG合成でトロピカルフルーツばかりの画面に するとかいった写真は、挑戦は認めるもののやはり逆効果になっている。その後の バナナをかぶって笑顔の写真の方がはるかに力があるし。1st. の写真集の構成から、 幻影を重ねてみていた私の方も問題があるのでしょうが、ちょっと残念な仕上がりでした。 (80点/1st. が構成的に良すぎただけに、普通にとってしまうと丸顔の弱点が目立つ気がする。本人は変わっていないのかも知れない。) [→bk1で購入]

東琴乃 1st. 写真集 ことだま

(ぶんか社/SHOWN撮影/2,500円(本体))

[Birth]1985-02-24[Blood]B[T,B,W,H]155,85,58,80

この写真集に関しては、久しぶりに表紙買い(市川由衣以来か)をしてしまいました。 表紙そのものに引かれたわけではないんですが、裏表紙に色々なカットが15カットも 抜粋されていて、そのどれも外れが無さそうだったので。それまで東琴乃については、 iCupidのデジカメ講座の作例で見て、良いかなと 思ったくらいで他では全然良い印象もなかったんですけど。

裏表紙で中の出来はある程度読めていたので、写真集の中を確認しても改めて 特別な感情は起きなかったんですが、良い出来であるのは確かです。掲示板には 書きましたが、出てきた最初の頃の宮村優子と、井端珠里を足して二で割ったような感じ。 こう書くと、可愛いとは思えないような感じもしますが、やや幼げな可愛さっていうのが あります。でも、その外見に反してスタイルは結構良いので、アンバランスな魅力がある。

写真集の作りとしても、水着メインでスタイルを楽しませつつ、コートやマフラー、 セーラー服からパンキッシュな感じ、インナーっぽい露出度を見せるものまで着衣の バリエーションも豊富。水着でも色々ポーズが凝っていて、ちょっと考えるエロみたいな ものもあり、良いと思います。ビジュアルに癖があるとは思うので、そのビジュアルに 抵抗がなければ、割と胸もありますし、買って損はしないんじゃないかな。おすすめ。 (95点/ビジュアルに癖はあるが、胸は結構あってアンバランスな感じが魅力。衣装やポーズのバリエーションも多く、おすすめしたい。) [→bk1で購入]

黒川芽以 2nd. 写真集 めいてぃー

(ワニブックス/根本好伸撮影/2,600円(本体))

[Birth]1987-05-13[Blood]O[T,B,W,H]160,78,61,82

私が昨年買った写真集で、黒川芽以のレモンドロップ第一位に挙げたくらいに印象に残るものでした。 その発行から1年半、ついに2nd. 写真集が発売。

正直、この2nd. がどのようなものであったとしても、私の中で1st. を超えるのは 無理なんでしょう。1st. が、「セーラー、スク水、水着にジャージにバスタオル巻き、 あざとい衣装のオンパレードを河野英喜が驚異的な手腕で嫌みなしにまとめきった」という ある意味奇跡の仕上がりだったので。最初に見たことによるインパクトというのも大きいし。

まあ、見ていても「1st. に比べると…」という思いが起こってしまうのは事実。でも、 冷静に見るとさすがに巧者根本好伸、上手くまとめているなあという感じです。水着の割合と しては1st. よりも若干少なめで、どちらかというと着衣中心。でも、後半に きちんと出し惜しみせず水着はあるので、分量的に不満に感じることもない。水着自体も ビキニとセパレートで、表紙からきちんと載せているのも好感が持てる。

写真集の構成としては、この1年半の成長記録の感じもありますが、主体を占めるのは 2002年1月の那須と2002年2月のサイパン。髪を短くした後の黒川芽以を堪能できます。 冬の那須の着衣が非常に可愛らしい。むしろ体型を出さない方が、今のビジュアルの 可愛さが前面に押し出せて、良いんじゃないか、と思ったり。雪の白さで、 綺麗さが際だつ。もちろんサイパンでの水着や露出度高めも嬉しいですが。

私が1st. に思い入れがありすぎるだけに、ちょっとバランスの悪い評になっていると 思いますが、いまの黒川芽以に興味がある人がまずこの写真集を買っても、絶対に 後悔することはないと思います。でも、2nd. を買って興味を持ったら是非1st. も 買って欲しい。逆に1st. を持っている人も両方見て欲しい。そんな思いがします。おすすめ。 (100点/1st. が良すぎただけに点数を付けるのも難しいが、このできなら本来は100点付けても良いはず。バランスの取れた巧みな写真集。おすすめ。) [→bk1で購入]

6月レビュー分

松本まりか 2nd. 写真集 私生活。17才。松本まりか。

(双葉社/アライテツヤ撮影/2,500円(本体))

[Birth]1984-09-12[Blood]B[T,B,W,H]159,--,--,--

松本まりかの1st. 写真集については、レビューの 奥歯に物の挟まったような文章からも分かるように、1st. だということで大目に見ていましたが 私としてはがっかりする内容でした。木村晴の1st. でだめなら誰が撮ればいいのか、 王道を見せてくれそうな根本好伸か、河野英喜辺り?と思っていたら、これまた癖のある アライテツヤということになりました。

アライテツヤといえば、キスしていいですかでは 良い写真と好みでない写真が混在していたりしました。松本まりかとの組み合わせは 「Girls(トレカムック)」でも見られて、この写真集も「Girls特別編集」なのですが、 そこでも微妙な感じの時もありました(Girlsはコストパフォーマンスが低いので買っておらず、 レビューは残っていない)。

ということで、この写真集の出来にはかなりの不安があり、店頭で見て一回は 見送ったりしましたが、refererに入っていた サイトでの評価が非常に高かったので 急遽購入。その代わりに小倉優子の写真集は見送られました。ごめん、小倉優子ファンの方。

この写真集の魅力をどのように伝えればいいのか。最初の方はオフショット(日常)写真の 連続、でもドールスタイルの写真などが入ってくる。続いてはいきなりの大胆水着、 締め付けるような感じで胸の谷間を少し出してみたり。水着といえば後半はビキニなども。 喪服風の黒い格好などもあったり、でも全体を流れているのはタイトルにもある 「私生活」を切り取った感じ。メガネをした松本まりかのかわいさはすごい。

断片的な言葉の連続になってしまいました。売れ線目指していろいろな要素を詰め込んだ、 という感じは全くしないのに、これだけの要素が詰まっていて、しかも統一感がある。 日常の松本まりかを見ているような気分もするのに、アイドルとしての松本まりかも 見ることが出来る。正直初見の印象はいまいちだったのですが、今レビューするために じっくり見直して、見れば見るほど味の出るこの写真集の出来に感激してしまいました。

出来たら事前に中身を確認してもらいたい。好みは大いに分かれると思う。松本まりかに 軽い程度の興味しかない人には、あまりおすすめできないかも知れない。でも、好きな アイドルの上位10位くらいに松本まりかが入っている人、そういう人には自信を持って おすすめできる。日常から出るかわいさ、こういう作りの写真集もあって良い。 おすすめ。っていうか、なんでbk1はこの写真集を取り扱っていないんだ…。 (100点/癖はあるし、見る人の思い入れによって評価は大きく変わると思う。でも、見れば見るほど価値が分かってくる。私はかなりはまりこんだ。おすすめ。)

岡本奈月 2nd. 写真集 奈月の四季

(彩文館出版/野川イサム撮影/2,800円(本体))

[Birth]1989-09-13[Blood]O[T,B,W,H]147,74,56,75

「性徴の感じられないジュニアアイドル」の市場(って、そんなカテゴライズをしているのは 私だけかも知れないが)の中で、岡本奈月の出来というのは群を抜いていると考えています。 その可愛らしさは、人がその市場に求めている物のエキスだけを漉したかのような。 ということで、この写真集も水着はおとなしいワンピース。そういう物に期待してはいけません。 って実はI*GIRL並の物を期待したんだけどさ…。

写真集としてのボリュームは満点、写真のくっきりした、シャープな感じも完璧と言っていい。 でも、なぜか見ている私には物足りない印象が残ります。前述の水着の話も一要因としては ありますが、私の中では最近の岡本奈月が良くなっている、という印象なので、成長記録的な この写真集の前半があまり楽しめない、というのもあります。逆に、これから二年くらいの 岡本奈月は、一時たりとも見逃すことは出来ないのでは、と思っています。

結局、14歳から18歳至上主義の私が、この時期の岡本奈月の写真集を買ったのが間違いか、 とも思う。それ以前の年齢の少女のかわいさは十二分に出ているし、写真集の出来も 愚直なまでに正統で、好感は持てる。そっちを求めている人にはかなりお勧めできます。 (90点/最近のかわいさから買いましたが、やっぱり私の対象年齢とは違っているなあ、とも思う。写真集の出来は実直なまでに正統で、買って間違いはない。) [→bk1で購入]

若槻千夏 1st. 写真集 千夏のカタチ

(彩文館出版/斉木弘吉撮影/2,800円(本体))

[Birth]1984-05-28[Blood]A[T,B,W,H]160,82,60,84

gal modeや、先述のURECCO galの表紙などでの 写真が恐ろしいくらい良いので、少し前に出たこの1st. 写真集を買ってみました。 結論から先に言うと、この写真集は活動初期に撮ったからか、最近ほどの良さは感じられない。 逆に、最近数ヶ月で恐ろしいくらいに伸びているな、という印象です。この伸びだと、 2nd. 写真集(もうかよ)は間違いなく買いで、かなりの出来になるだろう、と思います。

といっても、この写真集について書かないのもあれなので。どこが最近の出来と違うか、 というと、まずはビジュアルがまだまだあか抜けていない。微妙に野暮ったさが残っていて、 URECCO galの表紙と見比べてみると一目瞭然です。水着展開も、写真集の中でも 普通にビキニ主体ではあるのですが、若干おとなしめ。最近ではもう少し大胆な方向に (一部雑誌でだけかも知れませんが…)舵を切っているようで、ビジュアルともその方向が 合っている気がします。

私が出た順番と見る順番を間違っているだけで、写真集の方を先に見ておけば満足は 行くかな、と思います。でも、最近の若槻千夏を見て、写真集買ってみようと思う人には あまりおすすめは出来ない。どうせもうすぐしたら2nd. が出るでしょうし、出すべき。 それを待って買ったら、大きな満足が得られると思います。といっても、出る保証は 無いし、待てない人はこれを買っても不満は持たないとは思う。そういった感じ。 (90点/ここ最近の出来の良いグラビアを先に見てしまうと、若干不満は残る。逆に、この数ヶ月での若槻千夏の伸びが凄まじいことの証明。) [→bk1で購入]

柴田あゆみ 1st. 写真集 あゆみ

(ワニブックス/尾形正茂撮影/2,500円(本体))

[Birth]1984-02-22[Blood]O[T,B,W,H]155,81,60,85

一番最初に書いてしまいますが、この写真集に水着はありません。いつのころからか、 写真集に水着があるのが当然のように思えるような昨今。同じハロープロジェクトの 後藤真希や石川梨華(の次の写真集)も水着ありだから、無意識のうちに水着ありを 期待していた私にとっては、ちょっとショックはありました。路線として分からなくもないが…。

表紙は私の理想とする柴田あゆみが写し取られていて、非常に満足できます。 アップトゥボーイでも関連カットが使われており、その時も誉めた記憶がある。 口を開くと前歯が印象を落とす感じがしますが、口を閉じてしっとり目の表情を したときの柴田あゆみっていうのは、素晴らしい物がありますね。

衣装全体としても、露出度は若干低め。夏の写真集らしいレベルには達していますが、 同じ水着無しの石川梨華1st. に比べてもおとなしいかな、と思わせるくらいです。 肩露出は結構あるので、ノースリーブマニアの私としてはそれなりの満足度。

水着無しで露出度低め、ということで、完全に見る対象を選ぶ写真集になっています。 ある程度柴田あゆみのビジュアルだけで楽しめないと、買って損した気分は味わうでしょう。 でもそこを乗り越えられた人には、実はこれくらいの露出度の方が成功しているのかも、 と思ったりもします。水着無しということで見る方に割り切りが出来るからか、 柴田あゆみのビジュアル部分により目が行くし、ビジュアル部分の撮り方は非常に良好ですし。 でも、やっぱり2割くらいは水着を入れておいても良かった気もするなあ…。 (90点/水着無しと言うことで、見る対象を選ぶ写真集になってしまっている。ビジュアルの撮り方は良好なので、水着無しでもOKと思えたとたんに良品になる。) [→bk1で購入]

石川梨華 2nd. 写真集 石川◇梨華

(ワニブックス/松田忠雄撮影/2300円(本体))

[Birth]1985-01-19[Blood]A[T,B,W,H]---,--,--,--

タイトルの「◇」の部分は、正確には白抜きハート文字です。1st. のタイトルは 「Rika Ishikawa」で、2nd. が「石川◇梨華」って、これで区別は付けられるんだろうか。 ワニブックスの写真集にしては珍しく、発売日通りに完全に統制が取れていました。 ネット上でのフライングゲットの情報が流れたのが昨日、で今日にはその辺の書店に 並んでいるわけですから。まあ、買い切り商品(返品不可)なので、それくらい きちんとしないと入荷遅れのところから不平が出るだろうが…。

1st. 写真集の時は、あまり期待していなかった ものの購入後大絶賛しました。今回は事前に流れた画像から大いに期待していたので、 若干先入観があるかも知れません。2nd. ということで、無意識のうちに1st. と比較しながら 見てしまう傾向もある。その辺を割り引いて読んで頂ければ。

本の装丁としては、1st. ほど所有に対する満足感が得られないとも思う。モーニング娘。の ソロ写真集シリーズが装丁を統一しているので、ありがち感を感じる点と、顔のどアップを 使った1st. ほど、表紙の力が感じられない点が原因か。表紙の方はまあまあですが、 裏表紙の写真がいまいちなのもマイナスポイント。

でも、中の写真を見ると、1st. を良い意味で意識して作られた写真集だな、と思う。 衣装の系統としては水着の採用も含めて、1st. の素直なアイドル路線の裏を行くような、 1st. では使われなかった系統の衣装を上手くチョイスしているように思える。写真の撮り方も バストアップ、もしくはアップ主体だった1st. とは変えて、全身のスタイルを捉えるような 物が多く、水着写真を含む写真集としては正しい方向性だ。

そう、水着である。この写真集で水着について触れないわけにはいかない。結果的には 事前にネットに流れていた黒と白の水着の二種類だけと、点数としてはあまり多くはない。 ページ数にすれば11P。でも、水着を着ただけ、というものではなく、水着グラビアの文法に 即した出し惜しみのなさは感じるため、満足度はある。理想を言えば白水着の写真点数を もう少し増やして欲しかったが。

水着以外のところについても触れておこう。全体として、ピントにブレを感じる写真が あるのは確かで、その辺はマイナス。前述のようにスタイルを捉える写真が多いため、 水着以外の格好でも衣装と、そのバランスの良いスタイルが見られて嬉しい。アップの 写真もないわけではないので、その辺は心配なきよう。前半に特にアップの写真が 多く、そこでの表情にも大いに魅力を感じます。最終ページの写真も良く、最初と最後で 勝負を掛ける攻勢は正しい。

1st. がモーニング娘。写真集シリーズのきっかけを作るほどの大ヒットであっただけに、 2nd. を作るのは難しかっただろう。水着という無敵の道具を手に入れたのが勝因とは言え、 それだけで済まさないきちんとした努力をした点で、この写真集は1st. を補完する 良質の物となった。その健闘をたたえて、おすすめしておきたい。 (100点/水着という道具を得たのにくわえて、1st. を上手く補完する良い構成にしたことで、成功した写真集となった。おすすめ。) [→bk1で購入]

8月レビュー分

ミリオンムック 平田裕香 VOL.01

(大洋図書/西田幸樹撮影/800円(本体))

[Birth]1983-09-15[Blood]A[T,B,W,H]158,85,60,85

個人フィーチャーのムックとしては、「月刊○○」シリーズがメジャーですが、 これはどちらかというと少し前にアスキーから出ていた「On Visual」シリーズに 近い感じ。写真点数としては一般の写真集の半分強、といったところか。 それでこのお値段ですから、入門編としてはお買い得と言えるでしょう。

グラビアアイドルを撮らせたら安定度の高い(たまに外れがあるが)西田幸樹撮影だけに、 見ていて全く不満は感じません。強いて挙げるなら(どなたかのレビューで読んだ記憶が ありますが)見開き写真の切り方が変で、かつ量が多い点くらいか。ムックの構造上 一枚1Pだと縦写真ばかりになってしまうので、見開きを使うのは良いと思うのですが、 もう少し見やすい構成にした方が良いとは思う。

構成は前半明るめピーカン、後半暗めしっとりという王道。前半の表情もうまく撮れている。 胸のボリュームもうっとうしくないくらいに強調されているし。後半のしっとり画像は ちょっと目にとまる物がないかなあ、とは思いますが、全体のバランスを考えれば 納得できるでしょう。ムックとして過失もないし、おすすめできます。 (95点/価格を考えると高得点をつけざるを得ない。西田幸樹の安定感が平田裕香の魅力を十分引き出している。おすすめ。)

市川由衣ムック yuirus 2002

(週刊ヤングジャンプ特別編集/細野晋司撮影/933円(本体))

[Birth]1986-02-10[Blood]?[T,B,W,H]156,83,55,80

ヤングジャンプでの細野晋司撮影の市川由衣グラビアって、良いと思ったこと無いんですよ。 このムックでも現れていますが、黄色っぽい画面、外だと変なコントラスト、そういう 写真作りのいまいちさが、市川由衣の表情のレベルとか良い点を全てかき消してしまう感じ。

もちろん、このムックにも良い写真はあります。割合にすると30%くらい。 最初の方のボーダー柄の水着の写真とか、offshotのページ後の数点とか。 でも、他の写真が全然私に迫ってこない。裏表紙のデザインも変な方向に振れすぎだし、 リーゼントコスプレも発案は面白いんだけど、それほどの効果を得られていないし。 ということで、市川由衣の写真を安価でたくさん見られる、という点では リーズナブルなのですが、あまり思い入れの持てないムックではあります。 (85点/ヤングジャンプの細野晋司撮影と相性が良くない私には、あまり持っていても価値を感じられないムック。価格が安いので押さえておいても良いけど。)

HIKARI 1st 写真集

(ワニブックス/桜井仁撮影/2,500円(本体))

[Birth]1985-11-30[Blood]A[T,B,W,H]162,--,--,--

もうすぐAKINAがソロデビュー、ということでFolder5にも秋風が吹く予感です。 Folder5のツートップの片割れの満島ひかり(HIKARI)、AKINAに続いて出したこの ソロ写真集も今後の活動を占う試金石と言えるでしょう。

最初にアップトゥボーイにソロで出たときはかなり 緊張が見られましたが、この撮影にもなるとなれた感じで良い表情が出せています。 写真の出来は両極端で、悪い写真だと全然ぱっとしない。でも、良い写真での可愛さは かなりすばらしく、ドキドキする物を持っています。で、この写真集では良い写真の方が 割と多くて、その辺で満足度は非常に高い。

傾向を見てみると日光の下より、ちょっと影の入った所でしっとりめに微笑んだり、 おとなしめの表情で正視した写真の方が、持っている美人な感じが出せて良いようです。 どっちかというと、表情よりも影重要なのかな。彫りが深い、とは少し違うんだけど、 その辺の凹凸が影で強調されて、美しく見えるようです。その辺がつかめているのか、 そういう写真の点数も多い印象。

露出度はほとんどがビキニで高め。チューブトップ、へそだしなんかもあって、 その観点でも満足度は高いと思います。買って以来久しぶりにレビューを書くために 見ましたが、最初の時に気になった悪い写真の印象が、今見ると良い写真でマスク される感じ。ということで、初物祝儀も込めて高めの点数にしておきましょう。 (100点/影の入った写真で出てくる美少女感がたまらない。そういう写真の割合が多く、満足度は高い。ちょっとおまけで100点つけます。おすすめ。) [→bk1で購入]

世那 1st 写真集 てんねんしずく

(辰巳出版/河野英喜撮影/2,500円(本体))

[Birth]1986-12-24[Blood]-[T,B,W,H]160,78,57,83

アップトゥボーイのプロモーショングラビアから、黒川芽以の1st. 写真集 レモンドロップになぞらえられるような鬼畜ぶり (ロリ系の人が郷愁を感じる格好をさせるさま。スクール水着、体操着などが代表)が 注目の的だったこの世那の写真集。私もレモンドロップにはかなりはまったので、 非常な期待を持って発売を待ち望んでおりました。

で、買ってページをめくってみると…、格好だけでなく、写真集の構成までレモンドロップ そっくり。制服、体操着、スクール水着から入って、普通の水着をはさんで温泉カットで 浴衣にバスタオル巻き(なんだ、専門用語ばかりか?)。いくら同じ河野英喜撮影だからって、 ここまで同じにされるとページをめくるわくわく感が減少してしまいますよ。 話によると岩井七世の写真集も同じ構成らしい。

といっても、各々の写真の出来はさすがに高いし、世那を楽しむという意味ではこの 写真集は良くできている。ちょっと男顔系の美形な世那が、あんな格好やこんな格好を…、 ってこう書くと間抜けですが、少女の可愛さを十二分に出すという点で、河野英喜に 勝る者はいないな、という感じです。ちょっと大人っぽさがあるので、体操着とかより バスケのユニフォーム、スクール水着より普通の水着、いや、着衣の方が可愛いかも。

ということで、構成のせいで初見のわくわく感が無く、手に取ったときはけっこう がっくりしました。でも、今見返してみると写真そのものの出来は良いため、 それほど嫌な感じはせず、むしろ可愛く思える。しばらく寝かしてからレビューを 書いたのが、この写真集には良い方に出たみたいです。おすすめしておこう。 (100点/構成がレモンドロップに酷似していたため、手に取ったときのわくわく感はなかったが、今見るとやっぱり良いです。おすすめ。) [→bk1で購入]

榊安奈 3rd 写真集 annatorte

(エニックス/木村智哉撮影/2,900円(本体))

[Birth]1986-01-16[Blood]B[T,B,W,H]157,80,59,82

5月に出た2nd. 写真集チャカチーも記憶に新しい 所ですが、またもや写真集が発売に。トレカ付きで2,900円という価格は少し高めに 感じます。でも、ページ数は普通の写真集よりかなり多めで、点数も多い。

榊安奈はかなり安定していて、この写真集でもビジュアルの出来にあまり不満はないのですが、 どうしても最近のチャカチーと比較してしまうし、比較するとこちらの出来は劣る感じ。 チャカチーの方は榊安奈を人形のような美しさでまとめ上げた、という雰囲気で、 こちらはナチュラルな榊安奈を取り出した、という違いでしょうか。

私が榊安奈にあまり思い入れがない(というか、概して個人に思い入れは持たない)ため、 ナチュラルな写真より、作り上げられても良いから美しさにしびれるような写真が見たい、 というのもあって、チャカチーの方が好みです。

水着もそれなりにあるのですが、それよりも普通の格好の方が「ナチュラル」という コンセプトにあって居るのか、可愛らしい感じがします。ページ数が多い分色々な 榊安奈が見られて、お買い得だと思う。実は写真集を買いたくなるような 熱心なファンだと、こっちの方が満足なのかなあ。まあ、損はしないと思うので 買ってみてください。 (95点/2nd. 写真集のチャカチーと比べると好みではない。ナチュラルな感じが、思い入れのあるファンには良いのかも知れないけど。) [→bk1で購入]

長澤奈央 1st 写真集 Happy Blue

(ワニブックス/可児保彦撮影/2,600円(本体))

[Birth]1984-01-05[Blood]A[T,B,W,H]165,84,58,85

ハリケンジャーのハリケンブルーとして出演中の長澤奈央。最初に彼女を知ったのは B.L.T.の新人紹介の記事。その時は165cm、84,56,86という スタイルに非常に興味を引かれました。その後、キッズニュース、ハリケンジャー、 制服グランプリ入賞辞退という経歴を見て、 「ああ、これじゃ水着展開はないな」と思っていました。

ところが、最近になって激しく水着展開、しかもビキニなど露出度高めの格好主体という うれしい方向転換。この写真集でも、その辺を遺憾なく発揮し、スタイルの良さを 見せつけています。やっぱり彼女みたいにウエストの細い人は、ビキニスタイルで 見せるべきだよね。

水着はビキニ主体であるものの、点数としてはそれほど多くない。写真集の最初と最後が 水着部分で、明るい画面で元気に、真ん中は着衣主体でちょっとしっとりした感じ。 私としては、しっとりした表情での水着姿をもう少しみたいな、という思いはある。 あと、中盤で素直に正対する写真が少なく、表情の捉えにくい印象を持ってしまうのも ちょっと残念。水着の写真の表情もちょっとわざとらしいかも。

とまあ、書いてみると分かるとおり結構不満は多いです。長澤奈央のスタイルが見られる おそらく最初で最後の機会で、スタイルをそれなりに見せてくれているという意味で価値のある 写真集だと思いますが、完成度としては不満が残る出来ではあります。 (85点/スタイルを見せてくれるという意味で価値はあるが、出来には結構不満が残る。) [→bk1で購入]

9月レビュー分

モーニング娘。5期メンバー写真集 5

(ワニブックス/浦田大作撮影/2,300円(本体))

第4期以前のモーニング娘。各メンバーの写真集が出そろったところで、最後に5期メンバーが まとめて写真集への登場となりました。これを、一年たってもまだ個性付けできていない 5期メンバー、と否定的に捉える向きもありますが、最年長の高橋愛でも86年生まれ、 そうあせることもないんじゃないかな、と私は思っていたりします。

豚の戰爭」の8月19日の項を 見ると、ページ数割りはほぼ均等と言っても良いが、カップリングにかなりのばらつきがあって、 新垣・紺野/高橋・小川>紺野・小川/新垣・高橋≫新垣・小川/高橋・紺野となっています。 で、私としては高橋・紺野以外にはあまり興味がないので、高橋・紺野をもっと見たかった というのが正直なところ。でもこれは、今の高橋・紺野が5期メンバーの2トップという 状況では仕方のないところなのか。

全体を通して、屋外の撮影での画面の暗さ、荒さが気になる。いくらスタジオ撮影で ブロマイド的に綺麗に撮られても、写真集では屋外撮影を見たい、というのが想いとして あるので。表情は良い写真、悪い写真が混在していて、誰がが特別悪いわけでもなく、 全て良好だという人がいるわけでもない。ストーリー性があるような、みんなで 遊んでいる写真もありますが、むしろソロ写真の方が良いものが多いかも。

新垣は安定しているが変化に乏しい。小川はこれは、という写真がない。高橋は 良い写真も多いんだけど、いい悪いの落差が激しすぎ。紺野はどの表情でも、 可愛らしさが出せていて良い感じです。事前の噂通り、紺野が良いのは間違いない。 でも、他の3人もそれほど悪くはないのでは、と思います。

水着も掲載されています。セパレートではあるのでくびれが見えるのは良いと思う。 まさかビキニっていうわけにはいかない状況で、頑張っているとは思う。高橋の プロポーションの良さが楽しめるカットもあるし、小川も下が重いものの悪くはない。 紺野はウエスト細い。新垣はまだお子様かなあ。あと、水着ではないけど最後の方で 黒いタンクトップと黒いショートパンツの写真が並んでいて、その辺がスタイルも 楽しめるし、シャープだし良いと思います。

全体を通して、コレクターズアイテムというか、ファン専用となっている要素は 否定できない。5期メンバーの中に興味を引かれる相手がいる場合は、買ったら それなりに楽しめると思います。誰かを特別ひいきした構成でもないのも良い点。 屋外での写真が、もう少し明るいものが多ければなあ、という不満は大きいですが…。 (90点/ファン向けアイテムという要素は強いが、5期メンバーに興味があれば買ってみても良いと思う。) [→bk1で購入]

森林恵理奈 1st 写真集 水のはな〜あおいはな〜

(三和出版/小町剛廣撮影/2,095円(本体))

[Birth]1988-12-16[Blood]A[T,B,W,H]155,78,59,80

four sphereでのグラビアの良さから、ちょっと 注目していた森林恵理奈。写真集買う程でもないかなあ、と思っていましたが、書店で 手にとって、つい表紙の表情の良さに惹かれて購入。裏の水着にも少し惹かれたのは秘密。

意外なことに、以前戸田恵梨香東海林愛美の写真集を出した小町剛廣撮影の 「少女こまち館」の復刊シリーズでした。でも、以前の写真集と共通性はあまり感じない。 この写真集ではコントラストが変な写真が多く、その辺が若干見る気を削ぎます。

表情としても、表紙の良さほどのものはあまり無いかも知れない。表紙のしっとり 見つめる表情がベストかも知れない。中は元気方向メインで、そうなると少女らしい 可愛さは出るものの、綺麗さという物に欠けるような気がする。私が森林恵理奈に 期待するのは、表紙に代表される雰囲気なので…。 水着はこの年代なら、この程度の露出度で抑えても問題ないでしょう。

全体に、屋外写真のコントラストの異質感と、表情が私の求める方向ではない、 という点で私としては不満が残りました。元気な森林恵理奈を求める方には、表情としては 満足が得られると思います。でも、表紙の雰囲気を期待するとだめかも。 (85点/表紙のような穏やかな微笑みを期待したので、若干肩すかし。写真としてもコントラストが気になるものが多い。)

磯山さやか 2nd 写真集 SOFT

(彩文館出版/斉木弘吉撮影/2,800円(本体))

[Birth]1983-10-23[Blood]A[T,B,W,H]155,91,60,88

最近磯山さやかに興味を示し始めた私。磯山さやかといえば、大分前に3rd写真集 「Nectarine」が発売になっています。でも、購入したのはこの2nd写真集。うちの 掲示板で「むしろ2ndの方がおすすめ」との意見を頂いたのが大きな要因でした。

やはり磯山さやかの魅力は、水着などで見られるぽっちゃり感なんでしょう。裏表紙や 中身でセーラー服を着た写真が多く掲載されていますが、セーラー服を着てしまうと そのぽっちゃり感が増幅されて、やや大柄に見えてしまい嘘っぽさを感じてしまう(失礼)。 水着か、夏っぽい着衣での写真がこの写真集の本線と言っていいと思う。

表情によってはきつめに見えるものの、割とバランス良く色々な表情の写真が掲載されており、 その辺は上手い感じにまとめられている。写真の出来もグラビアアイドルらしいくっきりした感じ、 でも木村晴ほどどぎつくなく、良好だと思います。衣装の選択にそれほどの思想が感じられず、 その辺で普通になってしまっているかな、とも思います。でもひねらない方が磯山さやかの 魅力は出せているのかも知れない。

3rdを見たわけではないので、比較をすることは出来ませんが、この写真集単体としてみれば そつなくまとめ上げ、表情的にもバリエーション豊富な優等生的な出来だと思います。 磯山さやかの良さをファン以外にアピールできるか、というとそこまでのインパクトは 無いかも知れない。でも、これはこれで買って満足は出来ました。 (95点/磯山さやかの良さを上手く出せている、そつなくまとめ上げた写真集。セーラー服のカットはやや蛇足かな。) [→bk1で購入]

桐村萌絵 2nd 写真集 もえの神さま

(竹書房/戚世撮影/2400円(本体))

[Birth]1989-09-13[Blood]O[T,B,W,H]161,83,60,84

噂の「もっとも水着が似合う平成生まれ」「12歳でEカップ」こと桐村萌絵。 最初にBejeanで見たときは、そりゃこの年齢で このスタイルは驚きだなあ、とは思っていたものの、ちょっとビジュアルが…、 ということで多少の抵抗も感じました。ということで、1st写真集「おとめざ1989」は 見送った私。

今回の2ndも同じ戚世撮影ですが、書店で表紙を見たら結構良くなっている。少なくとも 購入に抵抗を感じないくらい。ということで、どういう訳だか手が伸びてしまいました。 中を見ても、まあまだ常に可愛いと言うまでには行かないのですが(失礼)、結構良い表情も 出せている。それも笑顔だけ、普通の表情だけ、というわけでもなくまんべんなく出ているので、 結構今後には期待が持てるのかも知れない。

といいつつ、どうしても気になるのがスタイル面。この年代の写真集だと、水着で売っていても (この年代で水着で売るのが正しいのかはともかく)それほど水着の写真点数がない場合が 多いのですが、この写真集はすごい。ほとんど水着、しかもビキニ。ここまでサービスして 良いんだろうか、と思うくらい。で、当然ビキニなのでスタイルも出ますよ。胸はさすがに すごいですよ。昔三津谷葉子を見たときに思った「本当にこの歳か?」という印象を 彷彿とさせるスタイルです。しかも胸以外もそれなりの大人っぽいスタイルしていますし。

グラビアを見るときに、年齢と比較して「この年齢でこのスタイル」と思い入れを持つ人は 結構いると思います。私もそういう点はあります。そういう人には、是非お勧めしたい 写真集だと思う。その期待を全く裏切らない、商品として非常に良くできた写真集なので。 というか、最後のノーブラっぽい格好で胸開きワンピースっていうのはやり過ぎなんじゃないか? ちょっと罪悪感すら覚える。まあ、そういう視点で見ている方が罪なんですけど。 (95点/年齢に思い入れを持ってグラビアを見る人には、絶対的におすすめしたい。サービスしすぎと言えるかも知れない。) [→bk1で購入]

10月レビュー分

週刊ヤングサンデースペシャルグラフィック 仲根かすみ

(小学館/井ノ元浩二撮影/838円(本体))

[Birth]1982-04-03[Blood]A[T,B,W,H]164,87,56,86

ヤンサンのムックスタイルの写真集としては、吉岡美穂についで二冊目か。ヤンサンでの グラビアと同じく井ノ元浩二撮影なので、大外れのない内容にはなっていると思います。 実は格好として、それほどビキニは多くなく、水着トータルで半分強、ビキニだと2割程度。 でも、ポイントポイントでビキニ(もしくは水着)で胸強調のポーズを取ったりしているので、 見ている方としてはそれほど不満点はなかったりします。

ということで、不満点は少ないのですが…。正直、あまり新鮮な感動もないな、とも思う。 価格面のメリットが大きいので、仲根かすみの写真集を持っていない方は買って欲しいと 思いますが、「花霞み」を見てしまうと、 そこからさらなる新鮮さはないと思います。ということで、初心者向けのムックという 感じもする。あと、やっぱりインタビュー部分で小学生時代の経歴は抹消されています。 それもちょっとなあ、少しくらい触れた方が良いと思うんだけどなあ。 (90点/低価格ムックということで、すそ野を広げるには良いと思うが、「花霞み(3rd)」を見た私には新鮮な感動もあまり無い。)

sabra増刊 wi☆th

(小学館/小塚毅之撮影/1,143円(本体))

若槻千夏、高杉さとみ、星野加奈、伊織の4人のユニット「wi☆th」のムック。 一応レースクイーンユニットという括りになっており、このユニットでCDデビューもしています。 でも、ヤンジャン巻頭経験もある若槻千夏、テレ朝エンジェルアイの伊織に比べると、 残りの二人の格があまりに低いという違和感は禁じ得ない。星野加奈はまだしも、 何で高杉さとみがいるんだ、と思ったりもします。といっても、ユニット内の知名度バランスに 差があるのは、よくある話なのかも知れないが…。

この4人なら、オール直球水着でまとめるか、まあレースクイーンという扱いなので ハイレグっぽい水着を挟み込むくらいで良いと思うんですが、なぜ過去のムックでは 「妙だな」としか表現できないような水着を着ているカットがある。表紙の星条旗水着や、 中のへそリング水着、前方だけ網で開いているストッキングなど、「なぜこんな所に 紐がある?」と思ってしまう水着を着ているカットが多い。一番後の金の水着も 変だし、この一連の変な水着を選んだ奴出てこい、と思った。ちょっと萎えるよ。

とはいえ、きちんと各個人の普通の水着カットもあります。ということで順に見ていくと、 若槻千夏はさすがの安定度。若干笑っていないときの表情が悪いか。でも、ひもパンも 似合っています。高杉さとみは顔が横方向に膨れているように見えるカットがなあ。つらいなあ。 スタイルはまあまあなんだけど。伊織は下半身が重く見える。癖があるビジュアルなんだけど、 このグラビアではそれほど癖も出ていない。星野加奈は意外と分かりやすいビジュアル。 ちょっと加齢感を感じるカットもあるけど、割と良い感じでまとまっています。

変な水着の部分はともかく、それ以外の所はかなり露出度は高め。ということで、 このムックの購買層の期待は十二分に満たされると思います。分量の割に若干価格は 高めですが、まあこれくらいなら許容範囲か。変な水着のチョイスさえなければ手放しで おすすめできるんだけど、ちょっとその辺が気になるのでマイナスポイントで。 (90点/各個人の部分の水着がかなり露出度高めで、購入層の期待は満足している。変な水着のチョイスがなければ満点に近いのだが…。)

眞鍋かをり写真集 Little Girl Friend

(ぶんか社/上野勇撮影/857円(本体))

[Birth]1981-03-31[Blood]A[T,B,W,H]165,84,55,80

これは、眞鍋かをりの1st写真集girlfriendの文庫版。 といっても 完全同カットはほとんど無い らしくて、未収録カットがほとんどのようです。ページ数も心持ち、この文庫版の方が 多いような感じもする。文庫版写真集を見ていると、girlfriendってこんなにボリューム あったっけ、って思ったので。真面目に数えたわけではないですが…。

といっても、構成自体はgirlfriendと同じ、撮影時期も(当然)同じなので、感想も girlfriendに対するものと近くなる。私は眞鍋かをりの写真集を、girlfriend、 胸キュンmanabeibiと 3冊(On Visualも入れると4冊)持っていますが、 最高傑作はこのgirlfriendだという思いは変わっていないし、この文庫版を見て その思いを強くした。

文庫と言うことで写真サイズは小さいですが、ほとんど全て一枚物の写真なのでそれほど 小ささは感じない。価格的にも購入しやすいものになっているし、眞鍋かをりの最高の時期が 1冊に凝縮されたこの写真集、girlfriendを持っていない方は買ってみても 良いんじゃないでしょうか。最初の写真集が最高傑作というのも辛い話なのですが。 (95点/眞鍋かをり写真集の最高傑作がこの価格で。オリジナルを持っていないのなら買っても損はしない。)

市川由衣ピンアップポスター

(ワニマガジン社/武藤義撮影/2,800円(本体))

[Birth]1986-02-10[Blood]A[T,B,W,H]158,84,55,83

これはフォーマットとしてはモーニング娘。の スーパーファインフォトブックと同系統の、一枚ずつ 切り離せるスタイル。でも、それほどポスター的な絵柄ではなく、撮り下ろしの写真集と いっても良いような感じです。紙も厚めのしっかりしたもので、所有による満足感は大きい。 表裏に印刷がしてあるので、モーニング娘。のものより写真点数は多いです。

格好としては、水着8割、着衣2割くらいかな。でも、水着の露出度は抑えめで、 割と上品な感じに仕上がっています。撮影はスタジオではないけど、ほとんど室内。 でも、室内なりにシチュエーションはいろいろ工夫してあって、飽きは来ない。

市川由衣の出来は安定しているし、写真も素直なアイドルグラビア的撮影で、満足感は高い。 特に値段を上げているわけでもなく、普通の写真集感覚で楽しめます。サイズも大きめで、 飾っておくのも良い感じですし。このフォーマットなら、横画面の写真をもう少し入れても よかったかもね。横画面で飾りたい人も結構いるだろうし。でもまあ、おすすめできます。 (95点/ポスターブックだが、写真点数は多めで普通の写真集感覚で楽しめる。写真も良質だし、所有による満足感もある。おすすめ。) [→bk1で購入]

上野なつひ 1st写真集 なつひ

(ワニブックス/西田幸樹撮影/2,600円(本体))

[Birth]1985-07-13[Blood]A[T,B,W,H]164,82,58,85

最初に見たのは多分アップトゥボーイ。その後、 pure pureで見て本格的にはまり、 memewでのグラビアで盲目状態になりました。 その頃から写真集発売を熱望し続けていましたが、今年の春頃からの発売予定が 伸びに伸びて、ようやくの写真集発売。初めて、握手会目当てで関東まで行ってしまったり するところからも、私の熱狂度合いが分かってしまいます。ということで、あまり 公正なレビューではないかも知れない。まあ、過去公正なレビューがここであったかは疑問だが。

割と長期間掛けて撮影された写真集によくある構成として、前半は南の島で水着メイン、 後半は冬っぽい格好で、というのがあります。でも、この写真集はその逆で、前半が 冬の風景で、冬っぽい衣装、制服も冬服。センターは制服も夏服、で最後にビキニ主体の 夏っぽいイメージで終わる形になっています。逆だけど、新鮮みがあって良いと思う。

上記のように長期間掛けてとっただけ合って、上野なつひのいろいろな格好、いろいろな 表情が楽しめます。冬の着衣で映える美少女的要素、夏は夏らしく両サイドで束ねた髪型で 可愛らしく、ビキニでは髪を下ろして大人っぽい雰囲気、石垣の間で走るカットでは 後で髪を束ねて、などスタイリングも考え尽くされている感じ。最後の方の蚊帳の中で 眠る写真は大人っぽさがドキッとさせる。制服二点にビキニに競泳用水着、体操着などの 格好もいろいろあって、きちんと押さえていると思う。

最初に見たときから感じられた上野なつひの美しさを、一冊の写真集にまとめ上げた 大傑作だと思います。表情も美少女さを引き立たせるおとなしい雰囲気のものもあれば、 弾けるような笑顔もあって飽きさせず、本人のパーソナリティが十分出ている。 不満点があるとすれば、もう少し写真点数の点でボリュームが欲しかったかな、というくらい。 買って大満足の写真集でした。上野なつひのビジュアルに抵抗のある人(結構いるようですが)を 除いて、騙されたと思って買ってみてください。とりあえず表紙だけでも。 (100点/長期間の撮影を生かし切った、バリエーションの多い写真が絶品。スタイリングも考え尽くされており、上野なつひの美少女性が十二分に楽しめる。おすすめ。)

福愛美 1st写真集 MANAMIX〜少女≦大人〜

(ぶんか社/田辺遥一撮影/2,500円(本体))

[Birth]1986-10-14[Blood]A[T,B,W,H]161,83,60,87

ヤンジャン制服コレクションから、ブルセラ誌の表紙までなんでもござれの福愛美。 その辺の仕事の選ばなさにはちょっと引くものがありますが、といっても年齢不相応の 美形感は注目せざるを得ないと思っているので、とりあえず1st写真集は買ってみました。

ブルセラ誌常連のキャリアを生かして、制服ファッションや、スクール水着に水を落とす シチュエーションは貫禄十分。っていうか、それを表紙に使うのはどうなんだろう。 制服はセーラー服とニットベスト、体操着にブルマ、水着もビキニにスクール水着と バリエーションは豊富。意外と水着の写真は少なくて、着衣と半々くらいでしょうか。 後半はビキニばかりになるので、見終わったときの不満感はそれほど無い。

でも、この写真集、というか福愛美最大の弱点がこの写真集で明らかになっている。 笑顔がワンパターンで、しかも全体的に媚びているように見えるんですよ。 どちらかというと問題にしたいのはワンパターンさより、媚びた雰囲気。上目遣いで 歯を見せて笑っているのがどうも今ひとつに思える。あとは、ビキニの写真で分かる 下半身のむっちり気味が気になるかなあ。最後の方のビキニでのバックショットなんて かなりのものです。

「媚びた」という表現は、ある種(ブルセラ誌常連というバックグランドから来る) 客観的ではないものかも知れない。でも、そこを改善しないとメジャー化は厳しいと思う。 逆に、初期未完成でもそこが良くなれば、本当にスターダムにのし上がれるだけの 美形さはあると思います。最近聞いたインタビューでは、グラビアの表情を研究中と いうことらしいので、その研究成果を期待したいところ。でも、研究した結果が 「いかにもグラビアアイドル」って表情ばかりになっちゃう危険性もあるなあ…。 (85点/ちょっとブルセラチック過ぎるかも。あと、笑顔の表情があまりに画一的で、媚びたように見えるのもつらいところ。)

鈴木葉月 1st写真集 ハイっ、鈴木さんです。

(講談社/木村晴撮影/2,500円(本体))

[Birth]1985-07-17[Blood]O[T,B,W,H]163,87,59,85

書店で見かけた第一印象は「薄っ」というものでした。薄さ的には仲根かすみのムックと ほとんど変わらないんじゃないの、と思うくらい。やっぱり、2,500円(本体)も払う側から したら、持つことによるそれなりの満足感が欲しいところ。ページ数はそのままでも、 表紙を厚紙にするとか、その辺の配慮は欲しいですね。

誰でも同じように仕上げてしまう木村晴、この写真集も木村晴色が強いです。その色に 合う人と合わない人がいて、例えば肘井美佳は全然合わないのですが、この鈴木葉月に関しては それなりに合っていると思う。ビジュアル的にくっきりしたタイプの人は、割と木村晴とも 相性が良いようです。

衣装は水着と着衣が半分くらいかな。着衣といっても夏っぽい露出度のある着衣がほとんどで、 一部セーラー服が2Pあるのが異彩を放っている。水着はほとんどビキニだし、分量としては 不満に思うこともないでしょう。スタイルは正統派アイドルのそれ(それほど凸凹が あるわけではない)ので、そっちに期待するよりも普通に楽しむ感じで。

表情的には鈴木葉月の美形感は伝わってくる。笑顔の表情がやや画一的かな、とも 思いますが、笑顔以外はダメ、というわけではなく、笑顔以外の表情も結構良いからか 極端に不満は感じませんでした。木村晴は割と引きの絵が多いので、構図的にも 私の好みと合致していて問題なし。

写真集の出来として不満があるわけではないですし、デザインも良いと思うんだけど、 やっぱり価格対満足度には欠ける気がしますね。これが1,600円くらいの価格付けなら 大満足で100点でもいいとも思うんですが。 (90点/写真集の作りは良いし、木村晴と鈴木葉月は上手くはまっている。でも、2,500円の価格の割に作りがムック風なのがちょっと…。) [→bk1で購入]

12月レビュー分

女子高制服図鑑2002

(ぶんか社/川島昭樹撮影/3,500円(本体))

東京近辺の女子高の制服をモデルに着せて、図鑑風にまとめた写真集?…、って書くと、 「あーあ、akarikさんって制服だったらなんでも良くなったんだ、やっぱりそこまで墜ちたか」 と思われるでしょう。いや、私でも思うもの。でも、この写真集の重要な点は、 モデルがアバンギャルド全面協力で、桜木睦子、我妻沙織、遠藤あやね、倉橋ひより、 沖倉はるな、駒井唯、秋冨友里奈、石井あやの8人だ、という点。

桜木睦子は、ここ最近のグラビア展開からご存じの方も多いでしょうし、遠藤あやねも 青年誌の巻頭を飾ったことがあります。我妻沙織も「グラビアの美少女」などに 出ていましたし、この辺のメジャークラスがモデルをしていた、っていうのも購入の一因。 私の中では、我妻沙織は超重要ですし、沖倉はるなも注目していますが、どちらも 写真集展開やグラビア展開はさほどしていないので、とりあえず押さえておかないといけない。

書店で見たとき、帯に屋外での普通のグラビアっぽい写真があったので、そちらが 多めであることを期待したのですが、中は本当に図鑑っぽい写真ばかりでした。 普通のグラビアっぽい写真は20P程度かなあ。図鑑サイドでは、制服に加えて スクール水着やジャージの写真もあったりします。でも、私の場合は「あ、この制服 この学校なのか」と楽しむわけでもないし(記憶できないし、第一私は大阪在住)、 あまり楽しめない、というのが正直なところ。

普通のグラビアっぽい写真もさほど良いものもなく、全体としてお買い得感は低い。 私にとって結局この写真集のメリットは、我妻沙織や沖倉はるな(あと桜木睦子)の写真が 沢山見られる、という点くらいでした。まあ、おすすめしにくい商品ではありますね。 (80点/普通のグラビアっぽいのを期待したが、ほとんど図鑑だった。私にとっては我妻沙織と沖倉はるなを見るためだけのもの。) [→bk1で購入]

井上真央写真集 十五の夏に

(竹書房文庫/小泉雄太撮影/857円(本体))

[Birth]1987-01-09[Blood]-[T,B,W,H]158,77,60,81

これを買った頃には「キッズウォー4」で話題となっていた井上真央。その1st写真集は 文庫版、という形での登場です。文庫版写真集の特徴として、場所をとらないというのと、 価格が安いということがあり、この辺で一般層でも買いやすい、ということがあると思います。 そう言う意味で、話題のドラマの主役ということで、今のこの年代のアイドルの中で 大衆的な人気が高いと思われる井上真央が、文庫版で出すのは納得です。

構成としては、特に一般寄りに向けたものではなく、普通のアイドル写真集と言ったところ。 水着こそありませんが、ビキニスタイルが中にちらっと見えたり、夏っぽい衣装で 胸元が開いていたり、と青少年男子にとって嬉しい出来にはなっています。表紙にも あるように、セーラー服の写真も多数で、ある種王道と言えるかも知れません。

表情的にはかなり多彩。キッズウォーでのキャラをよく知らないのですが、ドラマでは 笑顔キャラじゃないのかな、と勝手に思っていました。でもこの写真集としては笑顔も あるものの、物思いに耽っているような表情が印象に残ります。といってもどの種類の 表情が特にすぐれている、とか劣っている、とかいう訳でもなく、どの表情も楽しめると思う。

文庫本写真集撮り下ろしということで、通常の写真集を文庫化しただけ、といったような 構成面での難(コラージュ写真を掲載して、各写真が小さくなってしまったりなど)もなく、 写真の質もよくて、お買い得だと思います。この価格ならなんの気無しに手を出しても 後悔することないし、これでこの出来なら満足でしょう。おすすめ。 (100点/文庫版の写真集として、確実な仕事をしている。表情的にもバリエーション豊富、どれも良い感じ。買いやすさに敬意を表して100点。) [→bk1で購入]

若槻千夏写真集 初恋物語〜涙で見えない〜

(竹書房/加納典譲撮影/781円(本体))

[Birth]1984-05-28[Blood]A[T,B,W,H]160,82,58,82

今年後半、若槻千夏はこれを含めて4冊の写真集(的なもの)を出したわけですが、 その中では異質とも言える1冊。小倉優子も同シリーズのものを出していますが、 文庫版で、恋愛ストーリーを描いた文章が少し掲載されている構成ということで。 でも、実際恋愛ストーリーはほとんど邪魔にならない程度(印象に残らない程度)の分量で 掲載されており、レイアウト的にもおとなしめなので、若槻千夏の写真を楽しむという点を 阻害することはありません。要は完全に無視できる、と(写真しか見ない人)。

初恋物語、というタイトルは付いていますが、そのタイトルの影響は制服色がかなり 強い点で現れています。セーラー服こそ無いものの(まあ、あまり高校世代の人の 写真集にセーラー服は似合いませんが)、全体の半分程度は制服っぽい格好。 グラビアアイドル色を強めている最近の若槻千夏だけに、これだけの制服風写真は 二度と見られないのではないでしょうか。しかも、彼女の場合ギャルっぽい割に 制服が似合うだけのポテンシャルを持っているんですよね。ということで、 各写真でかなりかわいさが炸裂しています。

といっても、制服ばかりというわけではなく、トレーニングウエアーもあるし、 水着も4種類くらい、ギャルっぽい格好もあります。衣装のバリエーションは豊富で、 不満を感じるところはない。と、衣装話ばかりになっていますが、この写真集の 素晴らしいところの一つとして、若槻千夏の表情が素晴らしく良いというのもあります。 若槻千夏の魅力の大きなものとして、笑顔の良さがあると思いますが、その辺が 過去のグラビアや、この後の写真集を含めても断トツに良いと思います。

写真としてもくっきり感が高く、文庫本写真集としての作り込みもよくできている。 先ほどの井上真央の写真集に続いて、二冊買った文庫版写真集の出来が非常によかった こともあり、私としてはこのジャンルの未来にすごく期待するようになりました。 とりあえず、若槻千夏入門編としてこの写真集はお薦め。逆に他の写真集では 不満を感じるかも…。 (100点/これだけ制服を着た若槻千夏は今後見られないかも。他の衣装も充実しているし、写真もくっきり、笑顔の表情が絶品。おすすめです。)

矢吹春奈写真集 春夏

(バウハウス/木村智哉撮影/2,600円(本体))

[Birth]1984-12-18[Blood]A[T,B,W,H]162,83,60,87

メジャーではないような気がするので説明が必要かも知れませんが、これは、という説明 ポイントがない。グラビア系と言えるのですかね。84年生まれにしてはかなり大人っぽい ビジュアルで、制服を着るとちょっと不釣り合いなため違和感を感じるくらい。 でも「おばさん」というほど破綻してはいない感じです。ちょっと濃いめとも言えますが、 美形といっても問題ないと思う。基本的にロリ好きな感じが強くなっている私ですが、 たまーに、こういう大人っぽい矢吹春奈みたいな人の写真集も買いたくなります。

グラビア系なので、写真集を開いてもほとんどが水着。水着でない写真も露出度は高めで、 胸元が開いた妙なタンクトップを着ていたり、かなり露出系の写真集ですね。その辺で スタイルがよく分かるのですが、かなりむっちりな感じです。太いというではなく、 各パーツがむっちり、という感じ。婉曲表現を使うと「肉感的」といったところ。 でも、このむっちり感が84年生まれっぽい若さを表現しているような気もする。

グラビア系の人の1st写真集としては、やけに撮影ロケーションが暗めなのが 気になります。国内撮影だとこうなってしまうのはある程度仕方ないのですが、 もう少し明るめの感じの方が印象もよかったような。ビジュアルの濃さも手伝って、 ちょっと場末な感じがしてしまうんですよね。その辺が若干残念。

多分、これくらいのクラスの人だと、とりあえず買ってみるとかいうことはなく、 何かフックがないと買わないと思います。私は過去のグラビアとかで気になって、 書店で表紙を見た感じもよかったので購入してみました。で、美形的な魅力は 出せていましたし、むっちり感もそれほど気にならなくて、全体としては 良いと思いました。肉感的スタイルが見たい人にはかなりおすすめできると思う。 (90点/グラビアアイドルの1stとしては画面が暗めなのが残念だが、美形な感じは出ているし、肉感的スタイルは楽しめると思う。) [→bk1で購入]

沢井美優写真集 みゅ

(ワニブックス/若林広称撮影/2,500円(本体))

[Birth]1987-10-23[Blood]A[T,B,W,H]160,--,--,--

昨年度のグラビア2位に選んだりと、沢井美優に 関してはかなり注目していた時期もありました。でも、その後ラブベリーのモデルなどの 活動が中心になり、グラビアの方が若干小康状態になって、私の中の盛り上がりも かなり下がってしまいました。で、この写真集の発売と合わせてグラビア展開を再開。 以前の興味もあって、とりあえず購入はしてみました。

基本的にビキニ展開はあまり無かったのですが、このグラビアでは「初ビキニ」と 銘打ってある。そう銘打つからには期待するものがあったのですが、中のビキニは 一種類のみ。うーん、石川梨華でも二種類あったのに、それなら書くなよという 感じもします。他もあまり露出度は高くなく、ワンピースなどの着衣もあるけど 胸元露出は無し。こういうのを見ると、「結局モデル軸足なんでしょ」と思ってしまう。

表情面、というかビジュアル面でもここ最近の低調気味を反映している。全体に 顔が張っており、その辺が笑顔の魅力を減じている感じ。おとなしい表情で 美形感が出せるタイプでもないし、やっぱり沢井美優の魅力は笑顔、それもちょっと 微笑む漢字の表情だと思うので、そこは突き詰めて欲しいなあ。シーツの上に横たわって、 画面の右方向を微笑んで見つめている写真など、良い表情のものもあるのですが…。

全体にどっちつかず感は漂う。少女誌モデルに軸足を置きたいなら、こういう グラビア系に色気を出した写真集を出す必要もないと思うし、出すにしても「初ビキニ」 なんて煽りは不要だったと思う。どっちつかずといえば最初にスタッフクレジットが 入っているのも気になる。ビジュアル面の低調感も伴って、残念な出来になってしまっています。 (80点/ビジュアル面での低調感と、衣装面での割り切りの悪さもあり、どっちつかずな印象を与えている。) [→bk1で購入]

東琴乃写真集 help!

(ワニマガジン社/SHOWN撮影/2,800円(本体))

[Birth]1985-02-24[Blood]B[T,B,W,H]155,85,58,80

いわゆる「ノーブラ」写真集シリーズの一つ。でも、他のノーブラシリーズと関連性が あるかは不明。全てがノーブラ写真というわけでもなく、若干露出度の高い水着写真も込みの 写真集になっています。この辺は東琴乃の年齢を考えてのものとなっているのですかね。

このシリーズでは格好の突飛さが話題となるところ。今回もどのような格好があるかというと、 胸太鼓にエプロン、毛糸、写真(映画?)フィルム、麦わら帽子ブラ、ランドリーバッグ、 風船、生クリーム、などなど。これだけ書いてどういうのか想像できる人はいるのだろうか。 他の(那由多遥とか)シリーズだとこの辺のノーブラシリーズでエロチシズムを 感じさせるものもありましたが、この写真集ではコミカルな印象の方が強く、笑って ざっと見る感じで、何度も見返す魅力はありません。そういう意味で、過去のシリーズとは 異質とも言えるし、購買層の満足度という点で疑問がないわけでもない。

でも、他の普通よりの写真が十分にエロチックなので良いのかも。それほど胸が 大きいわけでもない(今のグラビアアイドル基準では)彼女で、ほとんど胸をはみ出させて いるのはすごいものがある。そっちの写真の方が表情としても満足出来るし、 むしろ変な格好抜きでそっちでまとめた方がよかったのかも知れない。市川由衣1stの ような魅力がでていたかも知れないし。

表情というか、ビジュアル的にはショートにしたことで結構印象が変わりました。 ちょっと笑顔がきつすぎる、表情が作りっぽい感じがするという難点がありますが、 作りっぽいけど作為性は感じない、徹底した笑顔なのでまあ嫌な感じはしない。 あと、SHOWN撮影の写真の粒度は若干気になります。全体として、悪くはないんだけど もう少し良くする方法はあったのかなあ、といったところです。 (85点/ノーブラシリーズですが、その路線の写真よりちょっと露出度高めの水着写真の方が良いように思える。若干ボタンの掛け違えがあったのか。)

倉貫まりこ写真集 まっすぐに!

(ぶんか社/増田賢一撮影/2,500円(本体))

[Birth]1988-04-07[Blood]O[T,B,W,H]162,90,58,85

14歳でB90という、最強の売りを持っている倉貫まりこ。スカパーの「グラビアの美少女」で 見たときにかなりの衝撃を受け、写真集の発売を期待していました。ようやく、 「鬼畜写真集(定義が難しいが…)」が多いと噂のぶんか社発行の「少女人形」シリーズで登場。

まず、書店で表紙と裏表紙を見てかなりびっくり。表紙はバストトップは写っていない 状態ですが、セミヌードとも思えるような胸の露出。しかもそこに「まりこ」とか書いて いるんですよ。裏表紙もビキニで、胸の形を見せつける写真。これはどこまで行くんだ、 と思って買う方も興奮しますよ。書店の店頭で14歳の胸に興奮している自分もどうかと思うが。

で、中を見ると表紙と裏表紙が露出度的には最高峰だったりするわけで…。といっても、 この写真集を否定するわけでもないです。元々倉貫まりこに関しては、スタイル面での インパクトは強いものの、ビジュアル面ではほとんど評価するところないな(失礼)と 思っていたんですが、この写真集だと意外と良い。少なくとも最初にスカパーで 見たときよりも格段に良くなっている。美人と言うより、年齢相応の可愛さが出せているな、 と思いました。絶対基準としてはまだまだですが、この良くなり方は、今後に期待が持てる。

露出度が表紙最大、といっても他は全部着衣だよ、というわけでは当然なく、水着の 写真もふんだんにあります。まあ、14歳の写真集として普通程度だった、逆に表紙が 突っ走りすぎていた、ということで。着衣も3割程度あって、バランスも(買う方にとっても、 モデルにとっても)良いんじゃないかな。本音は、表紙クラスのインパクトのある 写真をもう少し欲しかったなあ、というところですが…。 (90点/表紙のインパクトが強すぎ。中は割とおとなしめで、表紙並みの写真がもう少し欲しい。ビジュアルはかなり良くなってきている。) [→bk1で購入]

若槻千夏写真集 千夏トイツマデモ。

(竹書房/斉木弘吉撮影/2,400円(本体))

[Birth]1984-05-28[Blood]A[T,B,W,H]160,82,58,82

若槻千夏写真集シリーズの2冊目(トータルでは3冊目)。文庫本写真集と違って大判なので、 グラビアアイドルたる若槻千夏色がかなり出るか、と思っていましたが、意外と水着の 量は少なめ。分量としては半分以上はあるのですが、表紙の選び方も含め、全体として 着衣の印象の方が強い仕上がりになっています。裏表紙は制服ですが、それほど 制服が多いわけでもなく、ワンピースが多い感じかな。

表情は笑顔が多め。でも、なんかあごを引いて撮っている写真が多いんですよ。 まあ他の写真集でもそういう傾向はあるのですが、特にこの写真では強い印象。 その辺がワンパターンさを産んでいる気がします。若槻千夏の場合は、ビジュアルの 分かりやすさ、というか完成度が高いだけに、その辺で作為性が出てしまうと あまりに出来すぎた感じになるので、もうちょっと自然でも良いように思えます。

水着はビキニ主体だけど、おとなしめとも思える。構成として、ラス前に あまり可愛くないセパレートの水着を持ってきているのは失敗。あと、最後の 浴衣はもっと大きな写真で沢山見せるべき。前述の失敗水着と分量逆でも良い。

今出す写真集として、及第点はクリアしていると思うんですが、特別光るものも ないというのが正直なところ。先ほど書いた「初恋物語」の写真の完成度と比べても 劣る印象ですし。ざっと見ると印象は良いんですけど、よく見ると粗は結構ありますね。 (90点/ちょっとあごを引いた笑顔が多く、作為的に見えるのが残念。及第点はクリアしているが、粗が目立つ。)

若槻千夏 ピンアップポスター

(ワニマガジン社/西條彰仁撮影/2,800円(本体))

[Birth]1984-05-28[Blood]A[T,B,W,H]160,82,58,82

これは写真集的ではあるが、市川由衣も出していた、 一枚一枚切り離し可能なピンアップポスターという形式。紙質は良いんですが、その分 写真点数は少なめになっています。印刷も格段良いとも言えないかなあ。印刷というより 写真の撮り方に依るものかも知れないけど、ちょっとピントが甘い写真があったりする。

衣装の分量としては、ほとんど水着に見える構成になっています。着衣も数点あったり、 浴衣もあったりするんですが(浴衣といっても、カップル旅行を想像させる温泉風ですが)、 水着の印象が強いですね。私が好きな肩紐無し水着もあったり、良いものもあるけど 全体としてあまり可愛くないかなあ。水着の選び方に問題有り、という感じもする。

表情面では笑顔メインではあるものの、それ以外の表情も4割程度あって、 ここ最近の写真集では若干異質な仕上がり。先ほどの写真集で指摘した、若干作為的な笑顔も ありますが、ポスターという性格からある程度は許容できます。笑顔じゃない写真の表情は 割と自然。あと、裏表紙に代表的な写真がコラージュ的に載せてあるのも良心的。 若槻千夏の写真集が乱発されたこの年末ですが、これ一点だけ、というのはきついものの、 他と合わせて買ってみるのも良いかも知れない。それだけの特色はあると思います。 (95点/他の写真集とはスタイルも、構成も、表情も若干異質。これだけというと辛いが、他と合わせて買ってみるのも良いかも知れない。) [→bk1で購入]

市川由衣写真集 yuiche! grazie &hearts

(集英社/細野晋司撮影/2,400円(本体))

[Birth]1986-02-10[Blood]?[T,B,W,H]158,84,55,84

今年も押し迫って参りましたが、今年の年度代表グラビアアイドルとして、市川由衣を 選んでも文句の出るところはないでしょう。昨年末から輝きを示していましたが、 ヤンジャンの全面バックアップも受け、ビジュアルクイーンにもなって、活躍度では 実に満足いく一年だったのではないか。そのヤンジャン特別編集の写真集。

ヤンジャン誌上での、この細野晋司撮影のグラビア群は、正直不満が多かったです。 一番気になったのがやけに黄色っぽい画面。でも、この写真集を見る限りそう言う 写真はほとんどない。その一番のウィークポイントがなくなったことで素直に写真を 見ることが出来るし、そう見ると意外と良いものが揃っていることに気付きます。 ちょっと質感の荒さは感じる物の、割とはっきりしたメリハリのある写真が多いし。

衣装としては意外と着衣が多い印象で、全体の半分くらいを着衣が占めるか。 でも、青年コミック誌特別編集のムックライクな写真集だけに、ページ数が多くて、 水着半分でもページ数としては多くて、バリエーションも豊富なため不満はないです。 市川由衣の場合、水着だけでなく着衣でも魅力を発揮できるタイプだし、この写真集だと 着衣の魅力が結構あるんですよ。むしろ水着だと、昔感じられたスタイルの軽快さが ちょっと衰えていて、その辺で微妙な感じを覚えるかも知れない。

おすすめ写真は前半の肘をついてこちらを見て微笑んでいる写真と、中盤の ストライプのビキニにポニテの写真、あと白い花柄のワンピで腕を組んでいる写真など。 とにかく写真点数が多く、ボリューム満点で、バリエーションも豊富なので買って不満は 感じないと思う。今年の市川由衣の完成度の高さを楽しめる一冊。おすすめ。 (95点/とにかく写真点数が多く、バリエーションも豊富。ヤンジャン誌上で感じられた細野晋司への不満も低い。おすすめ。) [→bk1で購入]

高橋愛写真集 高橋愛

(ワニブックス/渡辺達生撮影/2,300円(本体))

[Birth]1986-09-14[Blood]A[T,B,W,H]153?,--,--,--

モーニング娘。五期メンバー4人での写真集は 既に出ていますが、初のソロ写真集は大方の予想通り高橋愛となりました。 本人の持っているポテンシャル、本体での扱いなどを考えると当然か。で、その 写真集の撮影が渡辺達生と聞いて、期待がかなりしぼんでしまったのが正直なところでした。 店頭で表紙を見ても、「あ、いつもの渡辺達生ね」という感じがしたし。

でも、表紙を開いて、表紙裏の「ビーム」というコメントがついたプリクラ風(とは 今は言わないか)の写真を見て一気に印象が変わりました。この路線が出せるんか、 正統派美少女色を出し過ぎない構成が期待できるんか、という感じで。いや、 先行カットからも「渡辺達生+正統派美少女色=つまらない写真集」という予想が あったんですよ。それを上手く裏切る、表紙裏のインパクトがありました。

歌衣装であれだけへそを出して、露出度も高めな高橋愛ですが、この写真集では へそなど一切無し。当然水着などあるはずもなく。ちょっとセクシャルなカットとしては バレエ衣装のものがあるくらいで、それも特に感じるところはありません。そう言う意味で、 正統派美少女色は、衣装面では強く感じられる。でも、表情やポーズは、表紙や事前の 予想を良い意味で裏切る、割と茶目っ気のある感じで、それが印象を良くしている。

といっても、正統派の可愛さも十分出ている。前半や、バレエ衣装の写真の直後くらいの 写真では、その辺の可愛さが出ていて、やっぱりポテンシャルが高いなあと感じさせる。 でも、それだけで終わらせず、この年代特有の愛らしさ、弾けた感じを出せた点で、 渡辺達生は頑張っていると思う。写真の方向性としての渡辺達生色は気になるが、 完成度は高いと思う。購入以前の予想より満足度は高かった。おすすめ。 (95点/正統派美少女色を強く出し過ぎず、茶目っ気や愛らしさを出せている点が良くできている。満足度は予想より高かった。おすすめ。) [→bk1で購入]

加藤あい写真集 二十歳 はたちのあい

(ワニブックス/宮澤正明撮影/2,700円(本体))

[Birth]1982-12-12[Blood]O[T,B,W,H]161,79,56,83

加藤あい久々の写真集。宮澤正明撮影と聞いても、特に何も思い出すところは なかったのですが、裏表紙や中にちりばめられている写真を見てびっくり。 私が最初に加藤あいを知ったスピリッツのグラビア(97年頃ですか)からのカットが 掲載されている。他にもHot-Dog PRESS少年サンデーからのカットも掲載されていますが、 やはりスピリッツからのカットのインパクトが大きい。

具体的には、序盤のロングヘアーのカットがそれ。これを見たときの衝撃は、今でも 忘れることが出来ないからなあ。このグラビアが元で、このグラビアマニアの世界に 入り込んだ、というのもあるので。と、昔のカットばかり触れているのもなんですが。 今の加藤あいを、今の宮澤正明が撮ったカットも当然あって、その辺は若干 写真が荒い、淡い感じで統一されています。その辺での対比もある。

この写真集の構成として、新旧の対比と共に、最後のメッセージを特筆すべきだろう。 最後の最後に、今の加藤あいの心境をつづったメッセージが掲載されています。 ゴシップ誌などで報道された話が少し心の隅にある人は、それと関連づけて読んでしまうかも しれない。でも、それとは関係無しに、いろいろなことがあって、それを経て強くなった 本人の意志の動きと、決意表明が綴られている。加藤あいにある程度思い入れを持っている 人には、かなり心に響くものだろう。最後に少しだけ、押しつけがましくなく、でも 印象付ける感じで掲載されたこのメッセージが、すごく心に残りました。

写真そのものについても触れなくては。くっきり感が好きな私としては、不満は ないわけではない。しかし、今の優しげな、心穏やかな加藤あいの表情には、 この方が似合うのかも知れない。冬の写真の柔らかさと共に、心に入り込んで 来るのではなく、心に解け入ってくる、そう言う印象を持たせる写真が多いです。 正直、加藤あいに対する思い入れがこの写真の評価を左右する要素は強い。ここで書くには 評価は難しいが、でも、思い入れのある人にとっては、宝物となる写真集だと思う。 (95点/加藤あいに思い入れのあるものにとっては、心に響く、宝物になる写真集だと思う。)

山本梓ムック RealBlue

(バウハウス/福島裕二・河野英喜撮影/838円(本体))

[Birth]1981-04-24[Blood]B[T,B,W,H]157,80,55,80

ハリケンジャーのフラビージョ役でおなじみの山本梓。彼女のグラビアを数度見て、 そのスタイルにかなりの魅力を感じていたので、期待を持って購入しました。 ムックスタイルで、前半は水着グラビア主体、後半はコスプレグラビアというかなり 盛りだくさんの構成。裏表紙に全コスプレのバリエーションが掲載されています。

しかし、中を見てかなり絶句…。表情が、恐ろしいくらいにみんな同じなんですよ。 表紙みたいな歯を少し出した笑顔が、ほぼ全点続くと思ってもらえれば。これはあまりにも あんまりじゃないかなあ。いくらこの表情がベストと思っていても、こればかりだと げんなりするでしょう。単体の表情ならともかく、構成としてはワーストと言っていい。

でもまあ、私が楽しみにしていたのはスタイルなので、その辺はなんとか楽しめますが。 「スレンダー」という言葉がぴったり。中でツインテールにしている写真があるのですが、 その辺だとビジュアルの印象とは裏腹に幼さも出ているくらい。スレンダーといっても 胸はそれなりにある(ように見せれている)ので、かなり魅力的に見えます。そう言う意味では 長澤奈央に近いかな。ビキニの写真ではその辺がどれもよく分かりますが、中でも 赤のモヘア(違うか)の水着の写真が秀逸。あとはコスプレパートのカウガールの写真も。

コスプレパートはバリエーション多数で、これだけいろいろなコスプレを集めた ムックは滅多にないとも言える。でも、スタイル面があまり全面に現れないので、 私としてはそれほどかな。チャイナを4P載せているのは見識高い。しかし、全体として 表情の出来だけが、返す返すももったいない感じがします。 (85点/山本梓のスタイル面の魅力は感じられるのですが、表情が恐ろしいくらいに画一的。そこだけが本当に残念。)

高橋マリ子写真集 マリ子グラフ

(プレビジョン/恩田義則撮影/1,500円(本体))

[Birth]1984-04-24[Blood]O[T,B,W,H]---,--,--,--

高橋マリ子の写真集で、この装丁、この変形判を見て「絶対モデル写真集だろ」 (注:モデル写真集…アイドル写真集とは異なる、サブカルチックであまり楽しめない写真集) と思った私でしたが、その予想は大きく裏切られました。いや、もちろんアイドル写真集風に 疑似デートっぽくもないし、胸元開いた服とか着ていないし、当然水着もないわけですが。 でも、普通に表情が楽しめるし、高橋マリ子の魅力を出せている写真集です。

四部構成で、「飛行場篇」「海・ハイジ篇」「六本木ヒルズ篇」「早朝の公園篇」と 分かれています。表紙、裏表紙は飛行場篇からのカット。モデル写真集だと、なんで こんな格好させるんだよ、というような衣装が多かったりしますが、この写真集では 変な着物(浴衣?)がある程度で、他はそれなりに凝った格好はしているけど、 普通に見ていて可愛らしさを感じる格好。適当にショートパンツもあったりするし。

表情的にも多彩です。ファッション誌ではなかなか見られないような、派手めな 笑顔もあったりします。こういう笑顔での魅力が高橋マリ子を支えていますね。 ページ数的に物足りなさは感じなくもないけど、構成は万全の出来だと思う。 ファッション誌で高橋マリ子を追っかけていた方、是非買ってみて下さい。 (95点/モデル写真集なのでは?という嫌な予感を良い意味で裏切る、確かな構成の写真集。ここまでの笑顔はなかなか見られない。おすすめ。) [→bk1で購入]

黒川芽以写真集 路地裏の優しい猫

(竹書房/高木愛撮影/1,600円(本体))

[Birth]1987-05-13[Blood]O[T,B,W,H]160,78,61,82

黒川芽以の三冊目の写真集。所属しているSTRAY DOGの芝居をイメージした写真集、 とのことですが、見る側にそんなことを意識させる要素はあまり出てきません。 普通に、黒川芽以の写真集として楽しめる構成になっています。サイズは文庫版よりは 大きいが、普通の写真集よりはかなり小さい、B5判くらいの大きさでしょうか。 なぜか新世界や天王寺公園?がロケーションの写真もあって、アホの子みたいな格好(失礼)を していたりします。

他の格好としてはこれまでの黒川芽以の写真集と同傾向で、セーラー服あり、セパレートの 水着あり(ビキニではない)、パジャマあり、競泳用水着あり、という構成。割合としては セーラー服が妙に多いような気もします。特筆すべきものとしてはボクサースタイルの 格好くらいですかね。高木愛という女性名の撮影者ですが、ほとんどこれまでの 河野英喜撮影とかの写真集と変わらない印象。写真のくっきり度や分かりやすさなども同等です。

ということで、写真集自体の出来は良いんですが、やっぱり今最大の問題は黒川芽以の スタイルがあまりにごっつく、スポーツ少女っぽくなり過ぎたところですかね。着衣の 写真ではその辺が出てこないため可愛らしく見えるのですが(それでもセーラー服の写真では 体の線が出ているけど)、水着だとちょっと萎えます。逆にボクサースタイルは決まっている。 これを見て、「黒川芽以はこうなったんだ。仕方がないんだ」というマインドセットの変更が 出来れば、楽しめるんでしょうけどね。ビジュアルは良いんですけどね。 (90点/写真集としての完成度はこれまで同様高い。でも、黒川芽以のスタイルがスポーツ少女っぽくごつくなりすぎたので…。)

若槻千夏写真集 千夏グラフィー

(アクアハウス/山岸伸撮影/2,800円(本体))

[Birth]1984-05-28[Blood]A[T,B,W,H]160,82,58,82

若槻千夏写真集シリーズのトリをつとめる作品。後半で着衣の写真がそこそこあるのですが、 前半が水着一本槍のため、水着の印象が強い写真集となっている。水着の見せ方もいろいろ 考えてあるため、水着の若槻千夏を見たい場合はこれがおすすめでしょう。

表情面では若槻千夏の強さの源泉である笑顔主体ではあるのですが、中に時折、 「あれ、若槻千夏ってこんな表情出せたんだ」というようなものもあって、それが アクセントになっています。その写真が、っていうと難しいのですが、「ふふーん」 みたいな得意げな表情をしているカット(分かんねーよ)とか。じっくり見ると、そういう 表情が良く見えてきて、見ていて楽しめます。

あとは、数少ない着衣のカットの中で、グレーのひだの多いスカート(「アコーディオン プリーツスカート」「サンバーストプリーツ」というらしい。本当か?)を着ているカットと、 赤いカーディガンを着ているカット、この辺が秀逸。ギャル系若槻千夏に、 こういう格好をさせるってなかなか無いですし。水着が豊富な上にこの二点の着衣衣装、 結局この写真集が最強かも知れない。

若槻千夏写真集シリーズ、ざっと最初に見た印象では「千夏トイツマデモ」が一番かな、 と思っていましたが、このレビューを書く上でじっくり見て、この千夏グラフィーが 一番バランスが良いような気がしました。これ一冊だけだったら100点付けても 良いくらいですが、あまりに写真集出し過ぎなので割り引いて95点で。 (95点/この秋以降出た大判写真集の中では、一番バランスが良い。水着も多いし、優等生っぽい(?)格好の着衣の写真が秀逸。)

我妻沙織写真集 天使が時間を止めるとき

(彩文館出版/斉木弘吉撮影/2,800円(本体))

[Birth]1986-11-09[Blood]O[T,B,W,H]163,78,53,80

昨日の倉貫まりこもそうでしたが、この我妻沙織も「グラビアの美少女」(スカパー)で 初めて見て、そのスタイルに衝撃を受けた一人でした。といっても彼女の場合は胸ではなく、 ウエストの細さにですが。ということで写真集を期待していた一人でしたが、ようやくの登場。

で、書店で最初見たときは、正直購入をためらいました。表情があまりにも悪いんですよ。 上目遣いのビジュアルが、落ちこぼれのアヒルみたい(なんじゃそりゃ)。裏表紙の表情も 今ひとつで、これは買うと辛いかなあ、と思ったりもしました。でも、裏表紙の水着と そのスタイルは、これまで期待していたものを出している。ということで清水の舞台から 飛び降りるつもりで、とりあえず買ってみました。

中を見ると思っていたほど表情は悪くない。といっても、可愛らしい表情が各所で出せている、 というレベルには程遠く、やっぱり疑問が残る表情のものが多い。基本的にカメラ目線が ダメなんじゃないかなあ、と思わせるほどです。特に上目遣いになってしまうと、 あまりに作為的な物欲しげな表情になってしまって、見る側がどんよりした気分になります。 そう言う表情が多すぎるので、もう少し自然な感じを出して欲しかった。

でも、スタイルの方は期待以上。水着もビキニ主体でその辺を強くアピールしています。 やっぱりこのくびれの威力は絶大だわ。特に肩紐無しの(裏表紙にも掲載されている) ビキニでの写真はどれも素晴らしい。私としてはこの辺の写真だけで満足です。 ということで、表情やビジュアルに期待する人には全くお勧めできませんが、くびれた バランスの良いスタイルが見たい人には、一度見てみることをお勧めしたい。 (95点/表情面での不満は語り尽くせないほどだが、そのスタイル、特にくびれと全体のバランスの良さは大満足。見る人を選ぶ作品。) [→bk1で購入]

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