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akarik日記メモ


2002-12-03 [長年日記]

せっかくなので、この辺りに関してかねてから疑問に思っていたことを書いておく。芸能界における事務所の寡占(もしくは、力のある事務所優位の状況)って、何かデメリットありますかね。近親(血縁関係)者のみで独占されている、とかならともかく、少なくとも寡占している事務所の門戸は、平等に開かれているわけですよね。かつ、大多数の人が求めるような素材を提示できない事務所は、たとえ大規模でも何らかの形で淘汰されますよね。なら、別に見る側(および、アイドル志望の女の子)にとってデメリットはなく、あるとすれば中小事務所の関係者にとってだけだと思うんですが。

と思っているので、大手以外のアイドルの人たちが冷遇されるのは、「大手に入る」という競争に既に敗れている人たちなので、仕方がないんじゃないか、と思ったりします(といって、メジャー以外のアイドルファンを否定しているわけではないのに注意)。魅力があったら大手は放っておかないですよね。市川由衣もいつの間にか研音になっているくらいだし。

「寡占」という表現を使ったのは失敗かな、と思いつつ、敢えて続けます。わんこ☆そばさんの指摘や、げきしぶさんの指摘は、一般的な寡占の弊害の指摘として理解できますし、私としてもそう言った弊害を容認する気はありません。芸能プロは大手3社くらいで良いよ、という意見を持っているわけでもありません。市川由衣は、人気に伴って事務所を移動した、という例で出しましたが、ひょっとしたら元々研音系だったような気もするので、例としては不適切かも知れません。

私が言いたかったのは、現状の大手支配のパワーゲーム状態を寡占と呼んだとき、その状態でもそれなりに多様性は出ているし、上手くまわっているんじゃないのか?という思いです。指摘を頂いた方々は十分すぎるくらい理解している(ように思える)方々なので、書くのも憚られるのですが、よく「事務所の力で今の芸能界は歪められている」という意見を目にするのに対し、現状そんなに悪いか?という素朴な疑問があるので…。現状追認主義者たる私として、一度聞いてみたかった、というのがあります。

というか、まあ以前2chで「バー系盲目ファン」とやり玉に挙げられたのを根に持っているという話もありますが…。やっぱり、「寡占のデメリットも知らない私」みたいな書き方になったのが失敗だったな。寡占という言葉の選択もまずかった。反省。

日記を更新しました。ここ三号の週刊プレイボーイと、FLASHや制コレムックや全日本美少女ムックなど。

本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]
みやもり (2002-12-03 23:21)

大手事務所の寡占に関しては、女性アイドルよりも男性アイドルの方がびどい様な気が…

croquis (2002-12-04 01:15)

 下の「たまたま」話ですが、これがプレアイドルでなくて、<br>AV女優とかヌードルでも成立するんですかね。<br> 話のテーマは「マイナーでも心にくる逸材がいるし、その子達自身もそれを引け目に思っていない」とみたいなことなんだろうと思いますが、商品価値という点では・・。(藤本綾の事件はショックです・・)

ひろろん長官 (2002-12-04 08:33)

主にメディアを通してアイドルを見ている人なら、こういう見方<br>があっても不思議ではありません。<br>現場で女の子達の浮沈をこれでもかと見せられているファンには<br>カチンときちゃうかもしれないですけど、こぞって反対するよう<br>なことかと(笑)。詳細はともかく気分はakarikさんに近いです、<br>わたしは。

coccoo (2002-12-04 11:42)

プレアイドルに対してよくわかりませんが、<br>「たまたま」というか「ボタンのかけ違い」というのは<br>あるような気がします・・・でも「運も実力のうち」といいますからねえ。宣伝、PR等のスタートダッシュが効くという点で大手事務所は確かに有利ですが、後は本人しだいかな?

Intoxica (2002-12-04 14:59)

この件ばかりは百人百通りの主張がある上、どの見解を聞いても「なるほどねえ!」と思うところがあって、主張の妥当性よりも表現の巧拙の差が支配的に見えます。事情に疎い者にとっては新しい知見に溺れてしまいそうです。<br>「大手によって歪められている」事例を列挙して逐一分析すればいいのかなとも思いましたが、構造的問題はそれでは捉えきれない。まして受け手、とりわけディープなファンサイドから業種規模の改革(『是正』と呼ぼうが結構)を唱えて達成される気もしない。芸能界ってそもそも最終消費者不在でオッケーな業種のようですし(「それだけじゃないよ」ってアクションがイベントでファンに直に接する『プレ』のニッチ市場を生んだ背景の一つでしょう)。<br>寡占全般を情緒的に受け入れられないワタシですが、芸能についてはアンチ大手・アンチ寡占の態度を打ち出すまでもなく『俺と同じぐらい大衆は飽きっぽい/飽きが過ぎればリバイバルしたがる』という素朴な快楽欲求が万事のような気がします。『飽き』に対する保険の掛け方が、巨大化を伴う企業存続なのか、もっと流動性のあるスタイルなのか、あるいはその中間やまだ見ぬ手法なのか、そういうところかなと考えています。

なぃと〜 (2002-12-04 20:25)

芸能界と言うものの表と裏の全てを知っているわけではない(というかほとんど知らない)ので、行動との不整合が出てこないような意見しか述べられない私。まぁ、述べもしないんですが。

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